【市況】【↓】日経平均 大引け｜ 反落、円高警戒や金融株の大幅安が相場の足かせ (9月28日)

日経平均株価
始値　　16504.99
高値　　16515.84(09:21)
安値　　16385.03(10:36)
大引け　16465.40(前日比 -218.53 、 -1.31％ )

売買高　　16億4382万株 (東証1部概算)
売買代金　1兆8211億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は反落、1万6500円割れ
　２．大統領選テレビ討論でクリントン氏優勢は好材料
　３．銀行株など売られ投資家心理悪化
　４．円高警戒で輸出株も見送られる
　５．下げ幅218円のうち、114円が配当権利落ち分

■東京市場概況

　前日の米国市場では、NYダウは133ドル高と反発。大統領選で民主党ヒラリー・クリントン候補が優勢との見方から買いが先行した。

　東京市場では、終始売りに押される展開となった。為替の円高警戒に加え、金融株の下げも全体相場の足を引っ張った。

　28日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが133ドル高と反発したものの、原油市況の軟化や為替の円高警戒ムードのなか売りに押される展開。注目された米大統領選のテレビ討論会でクリントン氏が優勢だったことは、米国株市場だけではなく日本株にも好材料として作用するところ。しかし、買い気は盛り上がらなかった。100円台半ばでもみ合う為替相場を横目に自動車など輸出株に売りがかさんだほか、銀行や証券など金融株が売られ投資家心理を悪化させた。売買代金は2兆円に届かず、日経平均は1万6500円を下回って着地している。ただし、日経平均の下げ幅218円のうち、114円前後が配当の権利落ちに伴う株価押し下げ要因となっている。

　個別では、トヨタ自動車<7203>、富士重工業<7270>など自動車株が安く、三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクの下値模索も続いている。ＮＴＴ<9432>も軟調。ヤーマン<6630>、ハニーズ<2792>が大幅安となったほか、ここ急騰していたさが美<8201>が取引時間中に売り転換して安く引けた。東洋鋼鈑<5453>、日本軽金属ホールディングス<5703>なども下落した。
　半面、任天堂<7974>がしっかりした動き、ＬＩＮＥ<3938>、ニトリホールディングス<9843>は連日の上値追い。コカ・コーラウエスト<2579>が大幅高、東芝<6502>も物色資金を集めた。ローツェ<6323>が大幅高に買われ、ステラ　ケミファ<4109>、ブイ・テクノロジー<7717>も値を飛ばした。

　日経平均への寄与度上位5銘柄はコナミ <9766> 、ブリヂストン <5108> 、三菱商事 <8058> 、ファナック <6954> 、ディーエヌエ <2432> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約7円。
　一方、マイナス寄与の上位5銘柄はＫＤＤＩ <9433> 、ソフトバンク <9984> 、ファストリ <9983> 、ダイキン <6367> 、トヨタ <7203> 。押し下げ効果は約61円。

　東証33業種のうち上昇は、水産・農林業、ゴム製品、食料品の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)その他製品、(2)電気機器、(3)小売業、(4)サービス業、(5)ガラス土石製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)証券商品先物、(2)保険業、(3)銀行業、(4)その他金融業、(5)海運業。

■個別材料株

△エスプール <2471> [ＪＱ]
　今期経常最高益予想を84％上乗せ。
△コカウエスト <2579>
　SMBC日興証券が「中立→強気」に格上げ。
△カゴメ <2811>
　SMBC日興証券が目標株価を1930円→2420円に増額。
△クスリアオキ <3398>
　9月既存店売上高は前年同月比3.5％増。
△電算システム <3630>
　グーグル位置情報サービスのゴーガを子会社化。
△セレス <3696> [東証Ｍ]
　三井住友FGのセディナと連携しプリペイドカード発行。
△データセク <3905> [東証Ｍ]
　産学共同で対話型AIの開発をスタート。
△アイビーシー <3920> [東証Ｍ]
　アプリパフォーマンス管理でラックと販売協業。
△アサヒ陶 <5341> [東証２]
　「建設現場に洋式の仮設トイレ設置義務付け」と報道。
△メタップス <6172> [東証Ｍ]
　グループ会社がメッセージアプリ上で買い物ができるサービスを開始。


▲洋鋼鈑 <5453>
　上期最終を一転赤字に下方修正。
▲日通 <9062>
　「上期営業益は1％増どまり」と報道。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)コア <2359> 、(2)コカウエスト <2579> 、(3)神戸物産 <3038> 、(4)ネクシィーズ <4346> 、(5)ローツェ <6323> 、(6)薬王堂 <3385> 、(7)ネクステージ <3186> 、(8)Ｈａｍｅｅ <3134> 、(9)フリュー <6238> 、(10)ステラケミ <4109> 。

　値下がり率上位10傑は(1)キムラタン <8107> 、(2)ヤーマン <6630> 、(3)ＳＨＯＥＩ <7839> 、(4)さが美 <8201> 、(5)洋鋼鈑 <5453> 、(6)ハニーズ <2792> 、(7)山陽電 <9052> 、(8)Ａクリエイト <8798> 、(9)ヤマウラ <1780> 、(10)ディア・ライフ <3245> 。


【大引け】

　日経平均は前日比218.53円(1.31%)安の1万6465.40円。ＴＯＰＩＸは前日比18.45(1.37%)安の1330.77。出来高は概算で16億4382万株。値上がり銘柄数は556、値下がり銘柄数は1223となった。日経ジャスダック平均は2510.40円(1.13円安)。

［2016年9月28日］

株探ニュース