【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):DCM、アルプス、ディップ
DCM <日足> 「株探」多機能チャートより
DCMホールディングス<3050>が続落。同社は27日の取引終了後、17年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表。営業収益は2304億600万円(前年同期比3.9%増)、営業利益は129億900万円(同9.3%増)、純利益は73億5600万円(同8.6%増)と増収増益を達成したが株価は前日比9円高の893円まで買われた後に目先的な売りに押されている。園芸・エクステリア部門では電気草刈機やDCMブランドの除草剤やホースリールが好調に推移し、ホームインプルーブメント部門では熊本地震の影響により、防災関連商品の販売が伸びている。通期業績は営業収益4472億円(前期比2.2%増)、営業利益193億円(同4.6%増)、純利益109億円(同3.3%増)と従来見通しを据え置いた。
■夢真ホールディングス <2362> 799円 -17 円 (-2.1%) 本日終値
夢真ホールディングス<2362>が反落。27日の取引終了後、人工知能(AI)サポートデスクシステムを提供するマインドシフト(東京都中央区)と資本・業務提携すると発表したが、全般市場の軟化もあって市場の反応は限定的のようだ。マインドシフトは、主にインフラ・ネットワーク系の業務委託やシステム開発、データ入力やコールセンターなどを展開。その中で培った技術をもとに、AIシステムを活用したAIサポートデスクシステムを開発した企業。今回の提携で、夢真HDはマインドシフトからAI技術に精通した技術者育成のために必要なノウハウや教育研修などの提供を受けるほか、マインドシフトの技術開発を行うために必要な技術者を派遣するという。また提携に伴い、9月30日付でマインドシフトの第三者割当増資142株を9940万円で引き受け、発行済み株数の10.78%を所有するとあわせて発表した。
■アルプス電気 <6770> 2,369円 -43 円 (-1.8%) 本日終値
アルプス電気<6770>に再評価余地が指摘されている。岩井コスモ証券は27日、同社株の目標株価を2200円から2700円に引き上げた。投資判断は「B+」を継続した。主力事業の電子部品ビジネスは、主な供給先をスマートフォン用のカメラ回りの部品などから車載用途やVRやARなど新製品へ移し始めたことを評価している。新中期計画では、19年3月期の連結売上高9000億円、営業利益700億円を目指しており、特に次世代の車載用途ビジネスが業績を拡大する見込み。長期的には30年頃まで、様々な新技術に関連する部品供給が行われる見通しにあることを前向きにみている。
■国際石油開発帝石 <1605> 857.3円 -12.9 円 (-1.5%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXホールディングス<5020>といった石油関連株が安い。27日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近11月物が前日比1.26ドル安の1バレル44.67ドルと大幅反落した。石油輸出国機構(OPEC)の非公式会合で、産油国の生産調整が合意される可能性は低いとの見方が浮上した。また、ゴールドマン・サックスが10~12月期のWTI見通しを1バレル50ドルから43ドルに引き下げたと伝わったことも原油安要因となった。
■アークランドサカモト <9842> 1,145円 -15 円 (-1.3%) 本日終値
アークランドサカモト<9842>は反落。同社は27日の取引終了後、17年2月期第2四半期累計(2月21日~8月20日)の連結決算を発表。売上高は527億7800万円(前年同期比2.2%増)、営業利益は47億8100万円(同3.6%増)、純利益は28億300万円(同5.3%増)と増収増益となったが株価は反応薄。小売事業のホームセンター部門では長引く梅雨の影響はあったものの、猛暑の到来により既存店が前年同期並みで推移、6月にオープンしたホームセンタームサシ上田店が寄与し、外食事業では、主力のとんかつ専門店「かつや」の積極的な事業展開が寄与している。通期業績は売上高1040億円(前期比2.7%増)、営業利益92億5000万円(同5.4%増)、純利益52億円(同9.2%増)と従来見通しを据え置いた。
■ディップ <2379> 3,160円 -40 円 (-1.3%) 本日終値
ディップ<2379>が反落。27日の取引終了後、17年2月期の単独業績予想について、売上高を320億円から330億円(前期比23.1%増)へ、営業利益を85億円から88億円(同22.9%増)へ、純利益を56億4000万円から57億7200万円(同23.5%増)へ上方修正したが、材料出尽くし感から利益確定売りが先行している。アルバイト求人情報サイト「バイトル」や派遣求人情報サイト「はたらこねっと」を運営するメディア事業で、高い求人需要の継続を背景に、積極的な広告宣伝投資を行ったことなどが奏功したという。また、業績予想の修正に伴い、従来は中間12円、期末19円の年間合計31円を予定していた配当予想についても、中間16円、期末17円の年33円にするとあわせて発表した。
■レッド <3350> 47円 +22 円 (+88.0%) 一時ストップ高 本日終値
レッド・プラネット・ジャパン<3350>が急騰。27日の取引終了後、筆頭株主のレッド・プラネット・ホールディングスやEVO FUNDを割当先として、新株および新株予約権を発行すると発表しており、財務基盤強化につながるとの期待感から買いが入っているようだ。これらにより調達する資金80億5600万円(概算)に関しては、運営する「ホテルロイヤルオーク五反田」のリブランドや名古屋市中区におけるホテル開発など、中核事業であるホテル事業の拡大・推進に充てるとしている。
■エスプール <2471> 1,507円 +157 円 (+11.6%) 本日終値
27日、エスプール <2471> [JQ]が16年11月期の連結経常利益を従来予想の2.5億円→4.7億円に83.7%上方修正。増益率が5.3倍→9.7倍に拡大し、従来の10期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。コールセンターや店頭支援向け人材派遣の受注が想定より伸びることが寄与。スマートメーター設置業務や障がい者雇用支援サービスの業績拡大も上振れに貢献する。
●ストップ高銘柄
エージーピー <9377> 601円 +100 円 (+20.0%) ストップ高 本日終値
太洋工業 <6663> 568円 +80 円 (+16.4%) ストップ高 本日終値
以上、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース