市場ニュース

戻る
 

【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、朝安も円高一服で切り返し高値引け (9月27日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  16390.91
高値  16683.93(15:00)
安値  16285.41(09:16)
大引け 16683.93(前日比 +139.37 、 +0.84% )

売買高  22億3921万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2946億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均株価は朝安から切り返し高値引け
 2.ドイツ銀行株急落の余波で銀行セクターが売られる
 3.大統領選のテレビ討論でクリントン氏優勢伝わり巻き戻し
 4.ドル安・円高一服も主力株に追い風
 5.日銀ETF買い思惑に9月中間配当狙いの買いも株高効果

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは166ドル安と大幅続落。ドイツ銀行懸念による欧州株安を受けて売りが先行した。

 東京市場では、前日の欧米株安を受けて売り優勢で始まったものの、その後は下げ渋り日経平均株価はプラス圏に切り返し、高値引けとなった。

 27日の東京市場は、前日の欧州株市場がドイツ銀行株急落の影響もあって総じて大幅下落、米国株市場でもこの余波で金融株中心に売られる展開となり、出足はリスク回避の流れが波及する展開となった。朝方はドル円相場が1ドル100円攻防を意識させる円高に振れ、自動車など主力輸出株には逆風となった。また、それにもまして銀行セクターへの売り圧力が強かった。しかし、きょうは9月末の権利取り最終日にあたり、下値では中間配当取りを意識した買いが下支えした。また、米大統領選で民主党のクリントン候補と共和党のトランプ候補のテレビ討論会でクリント氏優勢と伝わったことで、米国株先物が上昇したほか、為替市場でもドルが買い戻され、リスクオフの巻き戻しで日経平均も急速に下げ渋る展開に。日銀のETF買いの思惑も交え、後場も高値圏で水準を切り上げた。売買代金は2兆円を上回った。

 個別では、任天堂<7974>が堅調、LINE<3938>も物色資金を集めた。トヨタ自動車<7203>は為替が円安方向に振れるのを横目にプラス圏に切り返した。JAL<9201>もしっかり。投資ファンドの買収合戦思惑から、さが美<8201>が連日のストップ高で買い物を残した。ソフトブレーン<4779>も商いを伴い急反発。NOK<7240>、東芝<6502>などにも買いが集まった。住友金属鉱山<5713>も上昇した。
 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や第一生命保険<8750>が軟調のまま引け、コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186>など金融株の下落が目立った。ダブル・スコープ<6619>、ショーワ<7274>が安く、松屋<8237>、ルネサスエレクトロニクス<6723>なども下落した。

 日経平均への寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、塩野義 <4507> 、ソフトバンク <9984> 、ダイキン <6367> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約33円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、コマツ <6301> 、スズキ <7269> 、千代建 <6366> 。押し下げ効果は約19円。

 東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は銀行業、証券商品先物のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)鉱業、(2)非鉄金属、(3)石油石炭製品、(4)水産・農林業、(5)電気・ガス業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)ゴム製品、(2)保険業、(3)機械、(4)小売業、(5)卸売業。

■個別材料株

△日本調剤 <3341>
 みずほ証券が新規「買い」に設定
△Jミート <3539> [東証2]
 中間配当を10円実施。
△エキサイト <3754> [JQ]
 「ファミリーサポーター」に民泊清掃代行カテゴリーを追加。
△三井化学 <4183>
 「曲げると電圧が発生する繊維を開発」と報道。
△ダイトーケミ <4366> [東証2]
 今期経常を一転34%増益に上方修正、配当も2円増額。
△大日本住友 <4506>
 「がん幹細胞治療の新薬を発売」と報道。
△カルナバイオ <4572> [JQG]
 東証が信用規制解除。
△フロイント <6312> [JQ]
 上期経常を89%上方修正。
△キトー <6409>
 22.7%を上限に自社株買いを実施。
△FJネクスト <8935>
 上期経常を52%上方修正・13期ぶり最高益。


▲松屋 <8237>
 今期経常を59%下方修正。
▲だいこう <8692>
 今期最終を一転赤字に下方修正、配当も7円減額。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)さが美 <8201> 、(2)富士機工 <7260> 、(3)GDO <3319> 、(4)愛時計 <7723> 、(5)ソフトブレン <4779> 、(6)三井化学 <4183> 、(7)アイホン <6718>、(8)NOK <7240> 、(9)ツカモト <8025> 、(10)三谷セキ <5273> 。

 値下がり率上位10傑は(1)だいこう <8692> 、(2)ヤーマン <6630> 、(3)足利HD <7167> 、(4)ライトオン <7445> 、(5)常陽銀 <8333> 、(6)菱電商 <8084> 、(7)三井松島 <1518> 、(8)タカキタ <6325> 、(9)WSCOPE <6619> 、(10)テンアライド <8207> 。


【大引け】

 日経平均は前日比139.37円(0.84%)高の1万6683.93円。TOPIXは前日比13.38(1.00%)高の1349.22。出来高は概算で22億3921万株。値上がり銘柄数は1557、値下がり銘柄数は315となった。日経ジャスダック平均は2511.53円(2.06円高)。

[2016年9月27日]

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均