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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):東芝、日本調剤、ペプドリ

東芝 <日足> 「株探」多機能チャートより
■東芝 <6502>  328.8円  +18.1 円 (+5.8%)  本日終値
 東芝<6502>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券は26日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げ、目標株価は360円から420円に見直した。第1四半期(4~6月)の連結営業利益201億円を達成したことで、「不適切会計処理を端緒とした抜本的な企業再編・改革後の収益改善にメドがつきつつある」と同証券では指摘。また、半導体のNAND事業が収益ドライバーとなる可能性が高く、産業エレクトロニクスセクター内で優位性を持つことにも注目している。同証券では17年3月期の連結営業利益を会社予想の1200億円に対し2000億円(前期は7087億円の赤字)と増額修正を予想、18年3月期は同2350億円と連続増益を見込んでいる。

■日本調剤 <3341>  4,335円  +235 円 (+5.7%)  本日終値
 日本調剤<3341>が反発。26日付でみずほ証券が投資判断を新規「買い」、目標株価を5500円に設定した。業界2位の規模ながら低バリュエーションで放置される理由はないとし、17年3月期の連結営業利益は会社側計画の111億6500万円(前期104億8900万円)に対して同証券は105億円と予想しているが、18年3月期は124億円と大幅な増益を予想している。

■壱番屋 <7630>  3,495円  +150 円 (+4.5%)  本日終値
 壱番屋<7630>が続伸。同社は26日取引終了後に、17年2月期6~8月の連結営業利益が13億2800万円になったと発表。今期から決算期を変更するため単純比較はできないが、前年の同期間と比べると4.1%増となり、上半期計画24億3000万円に対する進捗率は54.7%に達したことが好感されているようだ。売上高は112億3400万円(前年の同期間に比べ0.2%減)で着地。台風の影響などで売り上げはやや減少したものの、前年に工場の操業を停止した反動で前年に比べて生産量が増加し原価面で有利に働いたことが利益を押し上げた。なお、中間期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。また、ハウス食品グループ本社<2810>の孫会社である中国法人3社と、子会社の台湾法人を子会社化することもあわせて発表している。

■ペプチドリーム <4587>  5,420円  +220 円 (+4.2%)  本日終値
 ペプチドリーム<4587>の上値指向鮮明。9月中旬以降に上げ足を強め、時価は13週移動平均線との下方カイ離を解消している。特殊なアミノ酸である特殊ペプチドを活用した創薬基盤技術を商業化し、創薬初期段階から収入を得られる点が同社の収益面での優位性となっている。特殊ペプチドは核酸医薬とならび、抗体医薬に続くネクストステージのバイオ医薬品として注目度が高い。世界のメガファーマをはじめ製薬大手との共同開発契約が相次いでいることが同社の将来性を担保する。足元の業績も好調、16年6月期業績は営業利益段階で前の期比83%増益を達成、17年3月期予想について会社側は非開示ながら、市場関係者の間では大幅増収増益を見込む声が強い。

■LINE <3938>  4,935円  +195 円 (+4.1%)  本日終値
 LINE<3938>が4日続伸。スマートフォン向けメッセージングアプリ大手の同社に対して、大手証券では16年12月期の連結営業利益は220億円前後(前期は19億6000万円)と大幅増益を予想する見方も出ている。また、身売り観測が出ている米ツイッターに対して、米ウォルト・ディズニーとマイクロソフトが買い手候補に浮上したとの報道も浮上。SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)業界の再編観測が高まるなか、LINEに見直し買いが流入している様子だ。

■田辺三菱製薬 <4508>  2,209円  +81 円 (+3.8%)  本日終値
 田辺三菱製薬 <4508> が4日続伸、年初来高値を更新した。SMBC日興証券が26日付で同社の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を2300円→2500円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、米FDAに筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬「エダラボン」の承認申請が受理されたことを評価。同証券では、「エダラボン」が18年3月期上期に米国で承認、月間薬価6000ドルを前提に、同薬の米国販売は18年3月期に80億円、21年3月期には510億円に拡大すると予想している。

■国際石油開発帝石 <1605>  870.2円  +28.4 円 (+3.4%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>は大幅高。26日の原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近11月物が、前週末比1.45ドル高の1バレル45.93ドルで取引を終えた。28日までアルジェで開かれている国際エネルギーフォーラムの合間に、OPEC加盟国は非公式会議を行うが、この非公式会合で産油国が増産凍結で合意するとの期待が膨らんだ。ただ、一部では「増産凍結の合意の公算は小さい」との見方も出ており、原油市況の先行きには強弱感が対立している。

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