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【市況】【↓】日経平均 大引け| 大幅続落、米株安や原油安、円高を嫌気 (9月26日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  16707.45
高値  16707.45(09:00)
安値  16514.93(14:55)
大引け 16544.56(前日比 -209.46 、 -1.25% )

売買高  15億2635万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆6944億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅続落
 2.米株安、円高、原油安でリスク回避ムード
 3.円高警戒で自動車や電子部品など輸出株軟調
 4.銀行や保険株も合わせて売られ投資家心理悪化
 5.売買代金の低迷が際立ち上値の重さ露呈

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは131ドル安と4日ぶりに反落。原油先物価格の下落や利益確定売りに押され、売りが優勢となった。

 週明けの東京市場では、前週末の米国株市場が軟調だったことや、原油安、円高の流れを嫌気して売りに押される展開となった。

 26日の東京市場は、買い手控えムードの強い展開だった。前週末の米国株市場ではNYダウが131ドル安と4日ぶり反落したほか、日米金利差拡大思惑が後退したことからドル売り・円買いの動きが強まったことで円高警戒感が上値を押さえた。また、サウジアラビアが生産調整に悲観的な見方を示し、原油市況が急反落したこともリスク回避ムードを助長している。マイナス金利の深掘り懸念も再燃して銀行や保険株も売られたことで投資家心理が悪化した。日経平均は日銀のETF買いなどの思惑から途中は下げ渋る場面もあったが、中国などアジア市場が安かったことも影響して、後場終盤に売り直された。売買代金は1兆7000億円弱と低迷している。

 個別では、売買代金トップの任天堂<7974>が反落、ファーストリテイリング<9983>も軟調。アルプス電気<6770>、TDK<6762>などの電子部品株も大きく値を下げた。T&Dホールディングス<8795>や第一生命保険<8750>など保険株も大幅安となった。このほかソフトブレーン<4779>、ヤクルト本社<2267>などの下げも目を引いた。
 半面、小野薬品工業<4528>が上値指向鮮明、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も堅調。LINE<3938>が物色資金を集め大幅高したほか、ネクスト<2120>も急伸。虹技<5603>が活況高を演じ、投資ファンドによる買収を巡る玉争奪戦の思惑からさが美<8201>がストップ高で買い物を残す人気となった。

 日経平均への寄与度上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、ニチレイ <2871> 、セブン&アイ <3382> 、武田 <4502> 、ニコン <7731> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約9円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、TDK <6762> 、京セラ <6971> 、ファナック <6954> 、ダイキン <6367> 。押し下げ効果は約67円。

 東証33業種のうち上昇は、医薬品、繊維製品の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)情報・通信業、(2)小売業、(3)食料品、(4)卸売業、(5)鉄鋼。一方、下落率の大きかった5業種は(1)保険業、(2)鉱業、(3)空運業、(4)海運業、(5)銀行業。

■個別材料株

△三井糖 <2109>
 「非砂糖事業の営業利益構成比拡大」と報道。
△SJI <2315> [JQ]
 特設注意市場銘柄および監理銘柄の指定解除。
△アウン <2459> [東証M]
 東証2部に市場変更。
△ゲンキー <2772>
 9月既存店売上高が6.2%増。
△ニチレイ <2871>
 大和証券が「3→2」に格上げ。
△東京鉄 <5445>
 エフィッシモが追加取得。
△PSS <7707> [東証M]
 ベルギーのダイアジェノードと試薬開発およびOEM供給で合意。
△さが美 <8201>
 「投資ファンドが買収で対抗提案」と報道。
△JAM <8922> [東証M]
 今期最終を一転2倍増益・最高益に上方修正。
△AGP <9377> [JQ]
 丸紅新電力と業務提携。


▲オプトエレ <6664> [JQ]
 12-8月期(3Q累計)経常が20%減益で着地。
▲内海造船 <7018> [東証2]
 東証が信用規制。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)さが美 <8201> 、(2)リニカル <2183> 、(3)ヤーマン <6630> 、(4)虹技 <5603> 、(5)ランド <8918> 、(6)ゲンキー <2772> 、(7)トランザク <7818> 、(8)ニチレイ <2871> 、(9)M&Aキャピ <6080> 、(10)ネクスト <2120> 。

 値下がり率上位10傑は(1)Jディスプレ <6740> 、(2)TDK <6762> 、(3)T&D <8795> 、(4)愛知銀 <8527> 、(5)フタバ <7241> 、(6)サイバーコム <3852> 、(7)PI <4290> 、(8)第一生命 <8750> 、(9)東京TYFG <7173> 、(10)ソフトブレン <4779> 。


【大引け】

 日経平均は前日比209.46円(1.25%)安の1万6544.56円。TOPIXは前日比13.72(1.02%)安の1335.84。出来高は概算で15億2635万株。値上がり銘柄数は527、値下がり銘柄数は1326となった。日経ジャスダック平均は2509.47円(8.55円高)。

[2016年9月26日]

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