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【市況】米系大手証券、日銀「総括的な検証」の概要明らかに

 JPモルガン証券は12日付のリポートで、日銀の黒田総裁、中曽副総裁の講演の内容から「総括的な検証」の概要が明らかになったとして、以下のような見解を掲載している。

 黒田総裁・中曽副総裁の講演のメッセージで共通しているのは、マイナス金利政策のベネフィットとして、(1)イールドカーブが予想以上に低下、(2)貸出・社債・ CP金利も大幅に低下、(3)超長期社債の発行や劣後ローンも増加、(4)銀行の貸出態度は引き続き積極的であり、コストとしては、(1)金融機関の収益が圧縮、(2)保険・年金の運用利回りの低下などを通じ人々のマインドを悪化させている可能性、であった。ただし、全体としてはベネフィットがコストを上回るとの評価。

 9月会合では、マイナス金利の深掘りを含む追加緩和を行うと予想するが、同時にコストとして指摘された金融機関収益対策、長期・超長期金利への配慮をどのように盛り込むかが焦点。当社では、国債買入は増額を予想するが、これはかえずに、地方債や社債などを買入れ(あるいは増額し)マネタリーベース増額のみを行う可能性は残されていると考えている。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

最終更新日:2016年09月13日 15時10分

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