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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:楽天、ミクシィ、旭硝子

楽天 <日足> 「株探」多機能チャートより
■楽天 <4755>  1,413円  +80 円 (+6.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 6日、日本経済新聞社が楽天 <4755> を10月3日付で日経平均株価の構成銘柄に新規採用すると発表したことが買い材料。10月の定期入れ替えで、市場流動性の観点から同社を採用する。日経平均連動ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、裁定取引に伴う需要発生に期待する買いが向かった。一方、定期入れ替えで除外が決まった日本曹達 <4041> は売り気配となっている。

■薬王堂 <3385>  5,240円  +260 円 (+5.2%)  11:30現在
 薬王堂<3385>が全般軟調相場の間隙を縫って大幅続伸、25日移動平均線との下方カイ離を一気に解消して底離れの動きをみせている。同社は岩手を地盤に東北5県に営業展開するドラッグストア大手。消費者の財布の紐は固く、インバウンド需要の反動もあって小売セクターに厳しい収益環境が意識されるなか、同社は日用品や食品などの品揃え強化でニーズをとらえ、好調な月次動向が評価されている。「8月の既存店売上高は前年同月比5.3%増と同業他社と比較して伸び率も際立っている」(国内中堅証券)ことから見直し機運が台頭しているようだ。

■ミクシィ <2121>  3,770円  +105 円 (+2.9%)  11:30現在
 ミクシィ<2121>が3日続伸。6日の取引終了後、スマートフォンアプリ「マーベル ツムツム」の世界累計利用者数が、9月2日付で500万人を突破したと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。「マーベル ツムツム」は、同社とウォルト・ディズニー・ジャパン(東京都港区)、NHN PlayArt(東京都港区)の3社で共同開発したパズルゲームアプリ。同じツムを3つ以上なぞってつなげて消していく簡単操作と、「協力プレイ要素」や「バトル要素」が盛り込まれ、友だちと一緒に2人協力でバトルを楽しめることなどが特徴という。なお、提供開始は2月24日。

■朝日インテック <7747>  4,635円  +125 円 (+2.8%)  11:30現在
 朝日インテック<7747>が続伸。5月16日に年初来高値6480円をつけてから4カ月近くにわたり下値を切り下げる展開を余儀なくされてきたが、足もとは25日移動平均線上に浮上し底入れの兆しをみせている。東海東京調査センターが6日付けで同社株のレーティングを「アウトパフォーム」継続でフォロー、目標株価は前回設定の6140円から5220円に引き下げたが、時価4600円近辺からは13.5%程度上値に位置しており、リバウンド期待の買いを引き寄せている。同社はステンレスワイヤーロープなど医療器具を主力としているが、国内外で高水準の需要を取り込み、17年6月期は営業利益段階で前期比微増の100億5300万円を会社側では計画している。これに対し同調査センターでは同109億円と、円高などの影響をこなして会社計画を上回ると予想しており、増額期待が買いの手掛かりとなっている。

■エイチーム <3662>  1,945円  +52 円 (+2.8%)  11:30現在
 エイチーム<3662>が続伸。同社は6日、スマートフォン向け至高のハイファンタジーRPG「ヴァルキリーコネクト」が、累計300万ダウンロードを突破したことを発表した。「ヴァルキリーコネクト」は、同社の代表作「ユニゾンリーグ」の制作スタッフが手掛ける最新作で3Dのキャラクターがオートでバトルする誰でも楽しむことが出来るRPG。

■旭硝子 <5201>  658円  +17 円 (+2.7%)  11:30現在
 旭硝子<5201>が続伸。6日の取引終了後、欧州のバイオ医薬品製造受託業(CMO)大手の独バイオミーバ社(ハイデルベルク市)を買収したと発表しており、業容拡大を期待した買いが入っている。バイオミーバ社は、微生物発現系を用いたバイオ医薬品の開発・製造受託サービスを1993年から手掛ける業界大手。旭硝子では、ライフサイエンス事業を戦略事業の一つと位置づけているが、今回の買収により旭硝子の大量生産能力とバイオミーバ社の開発技術を融合することで、プロセス開発から商業生産向け原薬供給まで幅広いサービスを提供する新たなグローバルバイオCMOが誕生すると期待されている。

■日本金銭機械 <6418>  1,255円  +24 円 (+2.0%)  11:30現在
 6日、日本金銭機械 <6418> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.11%にあたる30万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月8日から10月7日まで。同時に、17年3月期の連結経常利益を従来予想の15億円→11.3億円に24.7%下方修正し、一転して1.1%減益見通しとなったが売り材料視されなかった。

■すかいらーく <3197>  1,332円  +23 円 (+1.8%)  11:30現在
 すかいらーく<3197>は堅調。同社は6日の大引け後に8月度の既存店売上高を発表、グループ合計で前年同月比4.3%減となったが前年の8月よりも週末日数が2日少なかったことが影響しており、悪材料視されていない。スペシャリティブランドについては、引き続き、客単価上昇が既存店の成長を牽引している。

■東宝 <9602>  3,165円  +30 円 (+1.0%)  11:30現在
 東宝<9602>が6日続伸。6日付で岡三証券がレーティング「強気」継続、目標株価を3600円から3800円へ引き上げた。「シン・ゴジラ」と「君の名は。」は、幅広い層を惹き付け、記憶・記録に残る作品となることを指摘。17年2月期は通期連結営業利益で会社側計画の330億円(前期407億1000万円)に対して従来予想の384億円から410億円へ、18年2月期は400億円から413億円へ引き上げている。

■日本曹達 <4041>  441円  -51 円 (-10.4%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 6日、日本経済新聞社が日本曹達 <4041> を10月3日付で日経平均銘柄から除外すると発表したことが売り材料視された。

■くらコーポレーション <2695>  4,900円  -420 円 (-7.9%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 6日、くらコーポレーション <2695> が決算を発表。直近3ヵ月の実績である16年5-7月期(3Q)の連結経常利益が前年同期比18.5%減の13.8億円に落ち込んだことが売り材料視された。「シャリカレー」シリーズなどサイドメニューの投入やフェア開催が奏功し増収を確保したものの、販管費や売上原価が膨らみ採算が悪化したことが響いた。四半期ベースで2ケタ増益が続いていただけに、減益に転じたことを嫌気する売りが向かった。なお、16年10月期第3四半期累計(15年11月-16年7月)の連結経常利益は前年同期比4.7%増の50.2億円だった。

■浜松ホトニクス <6965>  3,045円  -170 円 (-5.3%)  11:30現在
 SMBC日興証券が6日付で浜松ホトニクス <6965> の投資判断を「2(中立)→3(弱気)」に引き下げ、目標株価を3100円→2600円に減額したことが売り材料視された。リポートでは、医用機器向けセンサーの技術進歩による需要拡大に一巡感があり安定成長期に入っていると指摘。さらに、ウェアラブル端末向け部品への期待から上がった株価には割高感があるとしている。同証券では、16年9月期の連結営業利益を233億円→203億円(会社計画は204億円)、17年9月期を266億円→194億円にそれぞれ引き下げた。

■アルプス電気 <6770>  2,227円  -50 円 (-2.2%)  11:30現在
 アルプス電気<6770>が続落。岡三証券が6日付のリポートで、レーティング「強気」を継続したが、目標株価を3300円から2800円へ引き下げたことが嫌気されている。同証券では、スマートフォン向けや車載向け機器などで中長期的な成長ポテンシャルは高いと評価。ただ、設備投資額の大幅な増加や円高のデメリットなどにより、17年3月期営業利益予想を従来の506億円から会社計画465億円を下回る436億円へ引き下げた。また、18年3月期も同595億円から513億円へ、19年3月期も同651億円から579億円へ修正している。

●ストップ高銘柄
 アルファポリス <9467>  1,552円  +300 円 (+24.0%) ストップ高   11:30現在
 安川情報システム <2354>  523円  +80 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 田中化学研究所 <4080>  991円  +150 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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