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【市況】6日の香港市場概況:ハンセン0.6%高と4日続伸、テンセントは連日で最高値更新


6日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比138.13ポイント(0.58%)高の23787.68ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が107.82ポイント(1.10%)高の9938.39ポイントとそろって4日続伸した。売買代金は756億1700万香港ドル(5日は769億2000万香港ドル)。

政策期待が追い風。中国の杭州市で5日閉幕した主要20カ国・地域首脳会議(G20)では、経済成長に向けて政策を総動員することで各国が合意した。中国でも「財政政策」や「構造改革」などが進むと期待されている。早期の米利上げ観測が後退したことや、日本や欧州などで金融緩和の思惑が高まっていることも支援材料だ。本土資金の流入もプラス。上海・香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引)スキームを利用した取引で、中国本土資金の香港流入が8月31日以降に急増している。

ハンセン指数の構成銘柄では、インターネットサービス最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.3%高の215.00香港ドルと続伸し、連日で上場来高値を更新した。テンセントの時価総額は2兆352億5900万香港ドル(約27兆1239億円)に拡大。中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)を超え、株式時価総額がアジア企業で最大となっている。このほか、政府系港湾大手の招商局港口HD(旧社名・招商局国際:144/HK)が2.9%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.4%高と上げが目立った。

中国の自動車セクターも買われる。長城汽車(2333/HK)が4.8%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.0%高、東風汽車集団(489/HK)が3.7%高、広州汽車集団(2238/HK)が3.5%高と値を上げた。長城汽車に関しては、8月の自動車販売台数が前年同期比で25.9%増加したことなどが好感されている。広州汽車集団についても、同月の34.9%販売増を材料視した。


【亜州IR】

《WA》

 提供:フィスコ

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