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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ALサービス <日足> 「株探」多機能チャートより

■ALサービス <3085>  3,005円 (-225円、-7.0%)

 東証1部の下落率トップ。2日、アークランドサービスホールディングス <3085> がとんかつ店「かつや」直営店の月次売上速報を発表。8月既存店売上高が前年同月比3.8%減と17ヵ月ぶりに前年割れとなったことが売り材料視された。客数が前年同月比3.1%減だったほか、客単価も同0.7%減とそれぞれマイナスに転じた。なお、全店売上高も同2.0%減と前年実績を下回った。発表を受けて、成長路線を走り続ける「かつや」の先行きに陰りが見え始めたことを嫌気する売りが向かった。

■ジェイアイエヌ <3046>  4,510円 (-160円、-3.4%)

 ジェイアイエヌ <3046> が3日続落。ドイツ証券が3日付で投資判断を「バイ」から「ホールド」としたことが弱材料視された。価格と品質の優位性を受けた国内事業の市場シェアの拡大に加えて、円高メリットの顕在化による収益性の改善、店舗網拡大と販売好調を受けた中国事業の拡大が続くと予想。同証券による営業利益予想では、17年8月期に41%増益、18年8月期45%増益、19年8月期24%増益と高成長を見込んでいるが、株価は来期以降の高成長への期待を織り込んでいると判断した。なお、目標株価は4700円を継続している。

■アダストリア <2685>  2,366円 (-51円、-2.1%)

 アダストリア <2685> が反落。前週末2日の取引終了後に発表した8月の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比5.5%減と9ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。前年同月は下旬にかけて気温が順調に低下し秋物衣料が早めに立ち上がったのに対して、今年は台風が相次ぐなど天候不順の影響があり、客数・客単価ともに落ち込んだ。なお、全店売上高は同5.7%減だった。

■三井化学 <4183>  472円 (-3円、-0.6%)

 野村証券は2日、化学セクターの見通しで「アジアの需給がタイトでエチレン採算などは好調が続くとみられる」とし三井化学 <4183> などに引き続き注目している。特に足もとの8月末時点では、代表的なウレタン主原料のMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)やTDI(トルイレンジイソシアネート)の採算が改善。中国からの供給が抑制されている点が大きいが、これは東ソー <4042> や三井化学の業績にはプラス材料と指摘。また、メチルメタクリレート(MMA)樹脂の原料モノマーであるMMAの採算も改善。MMAの採算がさらに改善すれば三菱ケミカルホールディングス <4188> や旭化成 <3407> 、クラレ <3405> 、住友化学 <4005> の業績にプラスとみている。

■旭化成 <3407>  870.7円 (-5.3円、-0.6%)

 旭化成 <3407> が小幅反落。大和証券は2日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」へ引き下げた。同証券では医薬品、住宅の販売が従来想定よりは健闘していることを背景に17年3月期の予想業績を小幅増額した。ただ、住宅受注が改善することを株価はおおむね織り込んだとみているほか、連結PERも「総合化学内で見ても割安感に乏しい」と分析しており、投資判断を引き下げている。

※5日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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