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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は続伸、代わって大統領に昇格したテメル氏の手腕が期待されている

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 59616.40 +2.37%
2日のブラジル株式市場でボベスパ指数は続伸。米金利の先高観が後退したことやブラジル政府による経済対策などが好感されたようだ。ボベスパ指数は前日比高(+2.37%)の59616.40で取引を終了した。

市場関係者の間では、失職したルセフ前大統領に代わって大統領に昇格したテメル氏の手腕が期待されている。2日のボベスパ指数が上昇したのは通貨レアルが強い動きを見せたことも関係していたようだ。2日のNY原油先物が反発したことも材料視された。ブラジル石油公社(ペトロブラス)は大幅高となり、ボベスパ指数の上げに大きく寄与した。電力のCPFLも強い動きを見せた。

【ロシア】MICEX指数 2003.77 +1.36%
2日のロシア株式市場は大幅続伸。主要指標のMICEX指数は前日比26.86ポイント高(+1.36%)の2003.77で取引を終了した。高値は2006.25、安値は1976.62。

米国の早期利上げの可能性が後退したことから、買い優勢の展開となった。出来高急増で史上初の2000乗せ。足元、ロシアの主要輸出油種の価格設定に用いられる北海ブレントの堅調な戻りを材料に堅調な推移が継続。ドル建てRTS指数のボラティリティ(ヒストリカル)が低下していたことも材料視された。

【インド】SENSEX指数 28532.11 +0.38%
2日のインドSENSEX指数は小反発。前日比108.63ポイント高(+0.38%)の28532.11、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同35.00ポイント高(+0.40%)の8809.65で取引を終えた。

おおむねプラス圏で推移し、終盤に上げ幅をやや拡大させた。経済指標の改善が支援材料。8月の日経インド製造業購買担当者指数(PMI)は前月の51.8から52.6まで上昇し、13カ月ぶりの高水準を記録した。新規受注と生産高がともに拡大したことが指数に寄与したと説明された。また、乗用車の販売好調も同セクターの物色手がかりとなった。

【中国本土】上海総合指数 3067.35 +0.13%
2日の上海総合指数は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比4.05ポイント高(+0.13%)の3067.35ポイントと反発した。

証券株が相場を支える。深セン・香港株式市場の相互取引は11月中旬から下旬にかけて開始されるとの見通しが改めて材料視されている。太平洋証券(601099/SH)が4.2%高で引けた。不動産株もしっかり。大手の金地集団(600383/SH)が3.3%上昇した。保険株や素材関連株の一角なども物色されている。一方、石油関連の銘柄は総じて弱含み。消費関連株、ITハイテク関連株もさえなかった。

《NH》

 提供:フィスコ

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