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【市況】後場に注目すべき3つのポイント~ソフトバンクグなど睨みながらテーマ株物色

ドル円 <日足> 「株探」多機能チャートより

24日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・ソフトバンクグなど睨みながらテーマ株物色
・ドル・円は100円34銭付近、ドルは底堅い、日本株のプラス圏推移で
・ソニー、三菱商事など17社の目標株価変更


■ソフトバンクグなど睨みながらテーマ株物色

日経平均は反発。83.02円高の16580.38円(出来高概算6億4000万株)で前場の取引を終えている。海外株高や原油相場の上昇を手掛かりに買い先行で始まり、寄付き直後には一時16648.07円まで上げ幅を広げている。指数インパクトの大きいソフトバンクグ<9984>が外資系証券による格上げを手掛かりに急伸したことも、日経平均を押し上げる要因となった。

ただし、買い一巡後はこう着感が強まっており、16600円近辺での攻防が続いていた。セクターでは輸送用機器、金属製品、非鉄、証券、ガラス土石、保険、パルプ紙がしっかり。半面、水産農林、小売、食料品、石油石炭、医薬品が小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも上昇。

日経平均は5日、25日線レベルでの攻防をみせている。上ひげ連発であり、価格帯別出来高で商いが膨れている16600-16800円レベル接近での上値の重さが意識されやすいところ。TOPIXについてもプラス圏で推移しているため、日銀のETF買入れは期待できないであろう。底堅い値動きながらも、短期筋の売り仕掛け的な商いには注意しておきたいところである。もっとも、日柄的に買わざるを得なくなる可能性もあり、売り方は売り込みづらくなりそうだ。

また、指数インパクトの大きいソフトバンクグ<9984>とファーストリテ<9983>の動向を横目で睨みながら、テーマ株等での物色が意識されそうである。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■ドル・円は100円34銭付近、ドルは底堅い、日本株のプラス圏推移で

24日午前の東京外為市場では、ドル・円は底堅い展開となった。日経平均株価のプラス圏推移を反映した値動き。ドル・円は、100円台前半で寄り付いた後、日経平均の上昇に連動し100円53銭まで上昇した。日経平均の上げ幅縮小の場面ではドルは100円20銭台までいったん値を下げたが、その後は米10年債利回りの上昇などを背景に再び買いが入った。

ドルの底堅い値動きは、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した7月の公定歩合会合の議事録で、全12地区連銀のうち8地区連銀が公定歩合を現行の1%から1.25%への引き上げを支持したことも支援材料となっているようだ。

ランチタイムの日経平均先物は上げ幅を縮小しているが、株価がマイナス圏に転落しても日銀によるETF買いに対する期待感が広がりやすいため、ドルがアジア市場で100円を大きく割り込む展開は想定しにくい。

ここまでドル・円は100円19銭から100円53銭、ユーロ・円は113円26銭から113円58銭、ユーロ・ドルは1.1297ドルから1.1312ドルで推移した。

12時25分時点のドル・円は100円34銭、ユーロ・円は113円36銭、ポンド・円は132円26銭、豪ドル・円は76円36銭で推移している。


(為替・債券アナリスト 吉池威)



■後場のチェック銘柄

・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、日経平均を約26円押し上げ
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、日経平均を約25円押し下げ
・ソニー<6758>、三菱商事<8058>など17社の目標株価変更
・ALBERT<3906>、日興業<5279>、北川精機<6327>などがストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・安倍首相
「北朝鮮の弾道弾ミサイル発射、わが国の安全保障に対する重大な脅威」


☆後場の注目スケジュール☆


<国内>
・特になし


<海外>
・特になし

《WA》

 提供:フィスコ

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