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【市況】日経平均は反発、ソフトバンクグなど睨みながらテーマ株物色/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は反発。83.02円高の16580.38円(出来高概算6億4000万株)で前場の取引を終えている。海外株高や原油相場の上昇を手掛かりに買い先行で始まり、寄付き直後には一時16648.07円まで上げ幅を広げている。指数インパクトの大きいソフトバンクグ<9984>が外資系証券による格上げを手掛かりに急伸したことも、日経平均を押し上げる要因となった。

 ただし、買い一巡後はこう着感が強まっており、16600円近辺での攻防が続いていた。セクターでは輸送用機器、金属製品、非鉄、証券、ガラス土石、保険、パルプ紙がしっかり。半面、水産農林、小売、食料品、石油石炭、医薬品が小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも上昇。

 日経平均は5日、25日線レベルでの攻防をみせている。上ひげ連発であり、価格帯別出来高で商いが膨れている16600-16800円レベル接近での上値の重さが意識されやすいところ。TOPIXについてもプラス圏で推移しているため、日銀のETF買入れは期待できないであろう。底堅い値動きながらも、短期筋の売り仕掛け的な商いには注意しておきたいところである。もっとも、日柄的に買わざるを得なくなる可能性もあり、売り方は売り込みづらくなりそうだ。

 また、指数インパクトの大きいソフトバンクグ<9984>とファーストリテ<9983>の動向を横目で睨みながら、テーマ株等での物色が意識されそうである。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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