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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):さが美、カルナバイオ、アーレスティ、アイサンテク

さが美 <日足> 「株探」多機能チャートより
■さが美 <8201>  90円  +10 円 (+12.5%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 17日、投資ファンドのアスパラント・グループが投資組合を通じ、さが美 <8201> に対してTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表したことが買い材料視された。買い付け価格は17日終値を30%下回る56円。アスパラントはユニーグループ・ホールディングス <8270> が保有する2199万株(発行済み株式数の53.86%)を引き受ける。同社もTOBに賛同しており、アスパラント主導による事業再生に期待する買いが殺到した。

■スターフライヤー <9206>  3,300円  +190 円 (+6.1%)  本日終値
 スターフライヤー<9206>が高い。同社は17日取引終了後に、7月度の旅客輸送・運行実績を発表。座席利用率が71.5%と、前年同月に比べ5.8ポイント上昇したことなどが好感されているようだ。旅客数は11万7204人(前年同月比9.5%増)に拡大。路線別の座席利用率では、福岡―羽田線や山口宇部―羽田線、北九州―羽田線などが伸びた。

■日本伸銅 <5753>  106円  +6 円 (+6.0%)  本日終値
 日本伸銅<5753>が急反騰、低位材料株の強みを存分に発揮した。同社は伸銅品の専業大手で、OEM受注でフル生産態勢にあり、コスト低減などの合理化努力も寄与して17年3月期営業利益予想を大幅増額修正、前期比13.4倍の5億1000万円を見込む。時価総額30億円未満という小型株特有の品薄感が短期資金の流入を誘い、需給相場の様相をみせる一方、PER6倍台、PBR0.5倍前後と株価指標面でも極めて割安で、これが断続的に買いを呼びこむ背景となっている。

■クラウドワークス <3900>  746円  +42 円 (+6.0%)  本日終値
 クラウドワークス<3900>が新値追い。同社はきょう、運営するクラウドソーシング「クラウドワークス」の会員数(クラウドワーカー数)が100万人を突破したと発表。これが材料視されているようだ。同社は2012年3月に「クラウドワークス」を開始。15年3月末には会員数が50万人を突破し、その後、増加のペースが急速に高まった。利用クライアントは企業14万社、政府9府省、40以上の行政関連団体に上っている。

■カルナバイオサイエンス <4572>  1,385円  +46 円 (+3.4%)  本日終値
 カルナバイオサイエンス<4572>が続伸。岩井コスモ証券は17日、同社株を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は1800円としている。 がん、免疫炎症疾患や神経変性疾患などに対してキナーゼ阻害薬の研究開発を展開。この5月にバイオベンチャーの「プロナイ・セラビューティクス」に CDC7/ASKを導出。CDC7/ASKキナーゼ阻害薬はがん細胞のみを死滅に導くことが報告されており、注目されている。同社は今上期に契約一時金 90万ドル(約1億円)を計上、今後は研究開発の進捗に応じて最大2億700万ドル(約300億円)のマイルストーンが支払われる予定だ。また、ヤンセン 社へのライセンス中止などの要因は株価に十分織り込んだとみている。

■ソフトクリエ <3371>  942円  +26 円 (+2.8%)  本日終値
 17日、ソフトクリエイトホールディングス <3371> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.4%にあたる5万株(金額で6500万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月18日から9月20日まで。

■アーレスティ <5852>  903円  +12 円 (+1.4%)  本日終値
 アーレスティ <5852> が続伸し年初来高値を更新。8日に発表した17年3月期第1四半期(4-6月)の決算を材料視した買いが続いている。第1四半期の連結経常利益は前年同期比3.3倍の20.9億円に急拡大して着地。国内や北米、中国で主力の自動車用ダイカストの販売が堅調に推移。円高やアルミ価格の下落による下押し圧力を生産性の向上や原価低減で吸収し、大幅増益を達成した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の47億円→52億円に10.6%上方修正している。

■日本創発グループ <7814>  587円  +6 円 (+1.0%)  本日終値
 17日、日本創発グループ <7814> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の3.69%にあたる45万株(金額で2億6145万円)を上限に、18日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は17日終値の581円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■アイサンテクノロジー <4667>  4,455円  +40 円 (+0.9%)  本日終値
 アイサンテクノロジー<4667>、アートスパークホールディングス<3663>、ディー・エヌ・エー<2432>、モルフォ<3653>、JIG-SAW<3914>など自動運転分野に経営資源を投入する企業が買いを集めた。米フォード・モーターが、人間の操縦を全く必要としない「完全自動運転車」を2021年までに量産を開始し、米ウーバー・テクノロジーズなどのライドシェア事業者に提供する計画を発表、これを受けて日本でも自動運転関連銘柄に再びマーケットの視線が向いている。安倍政権が掲げるGDP600兆円に向けた成長戦略でも「インダストリー4.0」の目玉として2020年までの高速道路での自動走行を打ち出しているが、海外ではGMやフォード、BMWなどの大手メーカーに加え“異業種の巨人”グーグルなども虎視眈々と同分野での主導権を狙っており、競争激化の波が世界的に高まっている。

●ストップ高銘柄
 ジェイホールディングス <2721>  520円  +80 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 アストマックス <7162>  402円  -100 円 (-19.9%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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