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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):任天堂、エンジャパン、小野薬、トヨタ

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■任天堂 <7974>  22,895円  +195 円 (+0.9%)  本日終値
 任天堂<7974>が続伸したほか、ポケモンGO関連として買われた銘柄群に改めて物色資金が向かった。全般株式市場は円高が重荷となって再度下値を模索する動き。決算発表通過に伴い手掛かり材料に事欠く環境にあるうえ、夏休み期間で市場参加者不足ということも手伝い、局地的なテーマ買いの動きが目立つ。そのなか「前日にポケモンGOのギネス世界記録を好感して人気化した余韻が、任天堂をはじめ関連株の集中物色の動きにつながっている」(国内準大手証券)という。ポケモンGOの国内配信決定を待って買われた感のあるHamee<3134>やアイ・オー・データ機器<6916>など充電器関連や、「ポケモンGOプラス」の製造絡みで人気化したミツミ電機<6767>やホシデン<6804>など、比較的相場の新しい銘柄に物色人気が集まる傾向がみられる。

■ダイドードリンコ <2590>  5,070円  +10 円 (+0.2%)  本日終値
 17日、ダイドードリンコ <2590> が17年1月期の連結最終利益を従来予想の29億円→35億円に20.7%上方修正。増益率が23.6%増→49.1%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。トルコ飲料事業会社の子会社化に伴い、負ののれん発生益を計上することが最終利益を押し上げる。同時に、飲料販売の好調や、自販機関連費用が下期にずれ込んだことを踏まえ、上期の同利益を2.9倍上方修正した。

■エン・ジャパン <4849>  2,161円  +4 円 (+0.2%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付でエンジャパン <4849> [JQ]の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を2500円→2700円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、同社の第1四半期決算をエクイティストーリーを強めるポジティブなものだったと評価。正社員採用ニーズの高まりを背景に市場拡大が続くなか、高い応募効果が持続したことでエン転職は市場シェアアップを実現。高い応募効果が広告宣伝費や人件費など営業費用の効率化にもつながったと指摘している。

■ジェイエイシ <2124>  1,170円  -143 円 (-10.9%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 JAC Recruitment<2124>は急反落。外資系企業に高実績を持つ人材派遣企業で足もとの業績は堅調に推移している。17日取引終了後に発表した7月度の月次売上高(連結ベース)は13億3654万円で前年同月比28.5%増と高水準の伸びを確保した。前年同月実績を上回る状況が続いており、6月度と比べ伸び率も拡大した。ただ、株価には事前に織り込みが進んでおり、前日まで5連騰と上値追いを続けていたこともあって、発表を受け利益確定の売り優勢となった。

■小野薬品工業 <4528>  2,821円  -86.5 円 (-3.0%)  本日終値
 17日、小野薬品工業 <4528> が日清食品HD <2897> 、第一三共 <4568> 、愛知銀行 <8527> の3社による計661万4000株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限99万1200株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数が最大で760万5200株と発行済み株式数の1.29%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は29日から9月1日までのいずれかの日に決定される。

■ユナイテッドアローズ <7606>  2,749円  -75 円 (-2.7%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>が4日続落。いちよし経済研究所は17日付のリポートで、レーティング「B」を継続するも、フェアバリューを5300円から3500円に引き下げたことが嫌気されている。同研究所では、4~6月期の既存店売上高が0.8%増と会社計画(上期3.8%増)未達になったとみられることや、7月はセールの売れ行きが好調だったものの、消費の節約志向から通期の売上高計画の達成が難しいと指摘。これを受けて17年3月期営業利益予想を従来の115億円から、会社計画113億6400万円をも下回る108億円へ引き下げた。

■野村ホールディングス <8604>  452.1円  -9.1 円 (-2.0%)  本日終値
 野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>をはじめ証券株が安い。東京株式市場は日経平均1万7000円大台を目前に為替の円高を嫌気され再度下に振られる展開。市場エネルギーの盛り上がらないなか、個人投資家資金の離散や、投信など運用成績の悪化を懸念するかたちで売りが集まっている。

■パナホーム <1924>  760円  -14 円 (-1.8%)  本日終値
 パナホーム<1924>が3日続落。岩井コスモ証券は17日付のリポートで、投資判断「A」を継続するも、目標株価を1050円から900円へ引き下げたことが嫌気されている。同証券では、新生リフォーム事業の立ち上がりがややもたついていることや、先行投資に伴う固定費増加が収益を圧迫することを指摘。17年3月期営業利益予想を215億円から200億円へ引き下げ、18年3月期を同220億円としている。

■トヨタ自動車 <7203>  5,900円  -106 円 (-1.8%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、富士重工業<7270>、マツダ<7261>など自動車株が軒並み売られる展開。17日に公表されたFOMC議事要旨の内容を受け、米利上げペースが緩やかになるとの見方が強まったことで、日米金利差拡大の思惑が後退、足もとは急速な円高が進行している。1ドル=100円台を再び割り込んできたことで、輸出依存比率の高い自動車セクターは輸出採算の悪化を懸念する売りが優勢となっている。

■三菱電機 <6503>  1,296円  -23 円 (-1.7%)  本日終値
 三菱電機<6503>は小反落。同社はこの日、東京大学西成研究室と共同で、イベント会場と最寄駅などを結ぶ経路の混雑状況を予測する「リアルタイム混雑予測技術」を開発したことを発表したが株価は反応薄。「リアルタイム混雑予測技術」はリアルタイムに監視カメラ映像を解析して人の流量を推定することで混雑予測の精度を高め、現場の状況に即した的確な混雑解消対策による来場者の安全・安心の確保に貢献するもの。8月20日に開催される第38回世田谷区たまがわ花火大会で実証する予定。

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