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【市況】指数インパクトの大きい銘柄に資金が集中【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

17日の日経平均は反発。149.13円高の16745.64円(出来高概算17億5000万株)で取引を終えた。16日の米国市場は、ダドリーNY連銀総裁の発言を受けて利上げ観測が高まり、NYダウ、ナスダックともに下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円安の16560円だった。僅かに続落で始まった日経平均だったが、前日に1ドル99円台をつけていた円相場が1ドル100円台を回復するなど、円高が一服していたことから、その後は上昇に転じている。

指数インパクトの大きい値がさの一角が指数をけん引するなか、午後に入ると円相場が1ドル101円台に乗せてきており、日経平均は上げ幅を拡大させている。もっとも、インデックスに絡んだ商いが中心であり、東証1部の騰落銘柄は高安まちまち、規模別指数は大型、中型が上昇する半面、小型株指数は終日マイナス圏での推移だった。

一先ず円相場が落ち着きをみせていることもあり、日経平均は自律反発をみせている。前日の大幅な下げで25日線レベルまで下げていたこともあり、リバウンドが意識される水準でもある。とはいえ、指数インパクトの大きい銘柄に資金が集中しており、日銀のETF買い入れに対する思惑から、歪な状況ではある。

ボリンジャーバンドでは+1σと中心値(25日)とのレンジ内での推移。MACDはシグナルとの乖離をさらに縮小してきており、陰転シグナル発生が意識されてきている。価格帯別出来高では商いの膨れている16600-16800円のレンジ内での推移。ボリンジャーバンドでは煮詰まり感が台頭してきており、転換点を迎えそうである。

《AK》

 提供:フィスコ

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