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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):シャープ、国際石開帝石、ブラザー、任天堂

シャープ <日足> 「株探」多機能チャートより
■シャープ <6753>  141円  +20 円 (+16.5%)  本日終値
 シャープ<6753>が急騰。12日に、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業から3888億円の出資金の払い込みが完了したと発表し、安心感が出ている。また、国際的な投資指標であるMSCIは、19日からスタンダード指数に組み込むと発表した。この日はMSCIの組み込み需要への期待から買いが先行している。

■国際石油開発帝石 <1605>  891.6円  +54.1 円 (+6.5%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>など石油株が高い。16日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近9月物が前日比0.84ドル高の1バレル46.58ドルと急上昇。一時、46.73ドルと7月中旬以来、約1カ月ぶりの水準に値を上げた。9月下旬に予定されている石油輸出国機構(OPEC)非公式協議での増産凍結交渉の進展に向けた期待が原油価格の上昇要因となっている。国際帝石では17年3月期の下期の想定原油価格を1バレル=45ドル(北海ブレント)に置いており、足もとの原油価格上昇は業績のプラス要因に働く。

■MCJ <6670>  767円  +41 円 (+5.7%)  本日終値
 MCJ<6670>が連日の年初来高値。いちよし経済研究所が16日付のリポートで、レーティング「A」を据え置きつつ、フェアバリューを1000円から1200円へ引き上げたことが好感されている。同研究所では、受注生産(BTO)方式のパソコン販売を手掛けるマウスコンピューターの利益率が改善していることや、欧州でも産業用タッチパネルモニタなどオリジナル製品が好調であることを評価。17年3月期営業利益予想を57億円から70億円(会社計画53億5300万円)へ、18年3月期を同62億円から72億円へそれぞれ引き上げた。

■ブラザー工業 <6448>  1,637円  +82 円 (+5.3%)  本日終値
 ブラザー工業 <6448> が大幅続伸。同社は8日、17年3月期の連結税引き前利益を従来予想の450億円→485億円に7.8%上方修正。これを材料視した買いが続いている。株価は連日で年初来高値を更新しており、8日終値1272円からの上昇率は27%に達している。決算短信によると、想定以上に円高が進み売上は計画を下回るものの、プリンティング・アンド・ソリューションズ事業を中心に販促費の抑制やコスト削減を進めることで採算が大きく改善するという。なお、通期の前提為替レートを1ドル=110円→105円に、1ユーロ=125円→115円に変更している。

■三菱マテリアル <5711>  274円  +12 円 (+4.6%)  本日終値
 三菱マテリアル<5711>が4日ぶりに反発。子会社の三菱伸銅が16日、チリの国営銅公社コデルコ社傘下のエコシー社および豊田通商<8015>と連携して、ブリを対象とした大規模実証実験を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同実証実験は、三菱伸銅の魚網用銅合金線「UR30ST」を採用した生け簀で、東京一番フーズ<3067>傘下の長崎ファームで実施するという。実験により、「UR30ST」による養殖魚の健康維持、成長促進、餌代節約などのさまざまな有用性を定量的に実証するのが狙いとしている。

■任天堂 <7974>  22,700円  +980 円 (+4.5%)  本日終値
 任天堂<7974>が大幅反発。世界的に空前の大ヒットとなったスマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」だが、配信開始から1カ月で最も収益を上げたモバイルゲームとしてギネス世界記録に認定。このほか配信1カ月の最多ダウンロード数など合計5つが世界記録に認定された。これを受けて、同社への収益寄与を見込んだ買いが勢いを増す格好となった。

■島津製作所 <7701>  1,648円  +60 円 (+3.8%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で島津製作所 <7701> の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を2300円→2350円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、先進国や新興国で計測機器の販売を伸ばし、円高環境でも業績は安定成長していくと報告。今期は円高の影響で微減益となるが、18年3月期からは主力の計測事業が業績拡大を牽引し、最高益を更新すると予想。既に実施済みの医用機器事業と航空機器事業の構造改革も利益成長につながるとしている。

■協和エクシオ <1951>  1,386円  +48 円 (+3.6%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付のリポートで、協和エクシオ <1951> の17年3月期第1四半期の営業利益は前年同期比21.7%増とポジティブな印象と報告したことが買い材料視された。コムシスホールディングス <1721> 、ミライト・ホールディングス <1417> 、NECネッツエスアイ <1973> など通信建設会社が軒並み減益決算となる中、唯一の増益を達成したことを評価。同証券では、マージン悪化を増収効果と販管費削減でカバーしたと分析。また、受注面ではドコモ向けが復調傾向を示していると指摘している。なお、1Q決算を受けて、目標株価は1270円→1280円に増額するが、投資判断は「アンダーウエイト(弱気)」を据え置いた。

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