【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):JX、住友電、トヨタ、ファナック
JX <日足> 「株探」多機能チャートより
JXホールディングス<5020>が堅調。16日、英領北海のマリナー油田に保有する権益のうち約8.9%をSiccar Point Energy社に売却したことを発表。売却額は非開示ながら資源開発事業の採算改善に期待した買いを誘っている。売却後の同社の保有権益比率は20.0%となる。また、ここ原油市況が上昇基調を強めていることも追い風となっている。
■ヨネックス <7906> 5,180円 +160 円 (+3.2%) 本日終値
ヨネックス<7906>が3連騰。リオデジャネイロオリンピックでバドミントン女子ダブルスの高橋礼華、松友美佐紀組の決勝進出や、女子シングルスの奥原希望対山口茜の日本人対決などでバドミントンへの関心が高まっていることを受けて、バドミントンラケット国内トップの同社に恩恵が期待されているようだ。
■住友電気工業 <5802> 1,412.5円 +41 円 (+3.0%) 本日終値
住友電気工業<5802>が反発、16日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を2050円から2130円へ引き上げた。円高の環境下でもコスト削減や販売数量を着実に伸ばせる同社の収益力を高く評価。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の1600億円(前期1434億7600万円)に対して従来予想の1440億円から1500億円へ、18年3月期を1650億円から1740億円へ引き上げている。
■トヨタ自動車 <7203> 6,006円 +131 円 (+2.2%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>、富士重工業<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が買いを集めた。ここ為替が急速に円高に振れており、16日のNY外国為替市場では1ドル=100円台を割り込む場面があったが、その後はドルが買い戻された。足もとは1ドル=100円台半ばまで円安方向に押し戻されており、これを受けて為替感応度の高い自動車セクターの株価が押し上げられている。
■ファナック <6954> 17,325円 +160 円 (+0.9%) 本日終値
ファナック<6954>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は16日、目標株価を1万7670円から2万430円に引き上げた。レーティングは「オーバーウエート」を継続した。第1四半期(4~6月)の決算を受け、業績予想を増額修正。17年3月期の連結営業利益は、会社予想1341億円に対し同証券では1475億円(前期比32%減)に見直している。第1四半期の連結受注高は1408億円と市場予想(1350億円程度)を上回った。欧米の自動車向けが好調で、大口案件の受注を獲得している様子だ。同証券ではIoT時代では、機械の競争力はサービス力はもとより納期対応力が最大のポイントになるとし、「同社の競争優位性はさらに高まる」とみている。
■三菱倉庫 <9301> 1,575円 +10 円 (+0.6%) 本日終値
三菱倉庫<9301>は堅調。同社はこの日、インドネシアに配送センターを建設することを発表した。現地法人のインドネシア三菱倉庫を通じてジャカルタ特別州の東側に隣接する西ジャワ州ブカシ県で物流用地の使用権を取得し、配送センターを建設するもの。成長著しいインドネシアで旺盛かつ多様な物流需要に対応する。今後は物流需要の推移などに応じ、第2期棟の建設も検討している。
■ブイ・テクノロジー <7717> 12,090円 +30 円 (+0.3%) 本日終値
16日、ブイ・テクノロジー <7717> が海外大手フラットパネルディスプレーメーカーから検査装置を約60億円で受注したと発表。これを受けて、業績上振れを期待する買いが向かった。同社は17年3月期の連結経常利益は前期比70.0%増の38億円と、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しを示している。なお、会社側は今回の受注の業績への影響は現在精査中としている。
株探ニュース