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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):マツキヨHD、ファミリーM、そーせい、東エレク

マツキヨHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■マツキヨHD <3088>  4,820円  +330 円 (+7.4%)  本日終値
 10日、マツモトキヨシホールディングス <3088> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.28%にあたる70万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月15日から9月30日まで。同時に決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比8.3%増の78.1億円に伸びたことも支援材料。

■ファミリーマート <8028>  7,890円  +460 円 (+6.2%)  本日終値
 ファミリーマート<8028>が大幅高。ユニーグループ・ホールディングス<8270>との9月の経営統合に向け、ユニーグループは日経平均銘柄から削除される一方、存続会社のファミリーマートが同銘柄に新規採用される。ファミリーマートの株価水準はユニーの約7倍あり、その差を埋めるためファミリーマート株を調達するための買い需要が発生しているとの見方が出ている。ユニーGHDの株価も同社株に連動し急伸している。今月26日のリバランスに向け、なお目が離せない動きが続きそうだ。

■鴻池運輸 <9025>  1,258円  +60 円 (+5.0%)  本日終値
 10日、鴻池運輸 <9025> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比8.8%増の31.4億円に伸びて着地したことが買い材料視された。四半期ベースの過去最高益を3四半期ぶりに更新した。食品関連の新拠点開設による取扱量の増加に加え、空港関連における訪日外国人観光客の増加を受けたグランドハンドリング業務の好調継続などが寄与した。

■そーせいグループ <4565>  17,490円  +820 円 (+4.9%)  本日終値
 10日、そーせいグループ <4565> [東証M]が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前損益が135億円の黒字(前年同期は12.6億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。四半期ベースでの過去最高益を2四半期ぶりに更新した。子会社ヘプタレスの新薬候補を製薬大手アラガンに導出したことに伴い、契約一時金を受領したことが寄与。通期計画の149億円に対する進捗率は90.7%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ハーモニック <6324>  3,110円  +124 円 (+4.2%)  本日終値
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が大幅高。午後1時ごろ、米カリフォルニア州に本部を置く研究機関SRIインターナショナルと、新しい回転型機械式トランスミッションの共同開発で合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。両社が開発する新型トランスミッションは、既存技術と比べて使用エネルギーと重量を低減するとともに、バックトルクを抑制する新たな「純転がりサイクロイド」運動原理を採用。同技術は、ロボット産業はもちろん、さまざまな産業用途にも役立つもので、既に詳細設計に取り掛かり、試作も始まっているとしている。

■東京エレクトロン <8035>  8,978円  +313 円 (+3.6%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が大幅高で4連騰。スマートフォン市場が飽和化するなかで半導体装置メーカーは同関連向け需要減速が収益成長の足かせとなっているが、一方でIoT(モノのインターネット化)普及に伴う通信量の拡大を背景としてサーバー向けの需要が高水準、同社株には足もとの3次元メモリーなどの受注拡大を材料視する買いが優勢となっている。また、日銀が7月29日の金融政策決定会合で追加緩和策として購入枠を倍増したETF買いでは、時価総額比で想定資金流入額の大きい値がさ株としても注目されており、下値不安が限定的なことも買いに有利に働いている。

■すかいらーく <3197>  1,355円  +42 円 (+3.2%)  本日終値
 10日、すかいらーく <3197> が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。16年12月期上期(1-6月)の連結税引き前利益は前年同期比15.5%増の122億円に伸びて着地したことが買い材料視された。第1四半期(1-3月期)の同利益は3%減益だったことから、ポジティブサプライズとして受け止められた。既存店売上高のマイナスを積極的な新規出店で補い、増収を確保。生産性の向上やコスト削減で販管費を抑制したことも利益を押し上げた。

■楽天 <4755>  1,234.5円  +37 円 (+3.1%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券は10日、日経平均株価の定期入れ替えの予想を発表した。同証券では、新規採用銘柄として楽天<4755>を予想。ケネディクス<4321>を予備候補とした。除外銘柄は日本曹達<4041>を見込んでいる。定期入れ替えに伴うリバランスは9月30日の大引けで行われ、10月3日から新しい銘柄で算出される。

■栄研化学 <4549>  2,538円  +69 円 (+2.8%)  本日終値
 栄研化学<4549>が4日続伸。10日の取引終了後、FIND(革新的で新しい検査法を開発するために設立された非営利目的の基金、本部ジュネーブ)と共同開発した、LAMP法による結核遺伝子検査法がWHOの推奨を取得したと発表しており、今後の事業展開への貢献が期待されている。今回、推奨を取得したのは、「Loopamp結核菌群検出試薬キット」と「Loopamp PURE DNA抽出キット」および測定装置「Loopamp蛍光測定部付恒温装置 LF-160」を使用した結核遺伝子検査法(以下2キット・装置で「TB-LAMP」)。日本国内では2011年から販売しているが、患者の早期発見、早期治療、さらに感染拡大防止に寄与できることから、高結核負担国におけるTB-LAMPの使用を推進するため、WHOの推奨取得手続きを行っていた。

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