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【市況】東京株式(大引け)=29円安、利益確定売りに押され上昇一服

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 10日の東京株式市場は円高を嫌気して主力株中心に上値の重い展開だった。ただ、下値は頑強で後場寄り早々にプラス圏に切り返す場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前日比29円85銭安の1万6735円12銭と小幅反落。東証1部の売買高概算は17億31万株、売買代金概算は2兆906億9000万円。値上がり銘柄数は792、対して値下がり銘柄数は1043、変わらずは135銘柄だった。

 きょうの東京市場は前日の米国株市場でNYダウが小幅反発したものの上値の重さが意識されたことや、外国為替市場で1ドル=101円台前半まで円高が進行したことが嫌気され、主力株中心に利益確定の売りに押され気味となった。一方、日銀のETF買い入れ枠拡大に対する期待感は引き続き根強い。前場マイナス圏で着地したことを受け、後場寄りにETF買いが入るとの思惑から前日比高くなる場面もあった。祝日前ということもあって、積極的に上値を買う動きに乏しく、後場後半は再び売り物に押される展開となった。全般商い低調も、決算発表を絡め個別ベースでは集中的に買われたり、売られたりする銘柄が目立った。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、4~6月期の好決算が評価されダイキン工業<6367>も大幅続伸。このほか、4~6月期の赤字縮小を好感されタカラトミー<7867>も物色人気となった。ピーシーデポコーポレーション<7618>、戸田建設<1860>が値を飛ばし、ラクーン<3031>、ペプチドリーム<4587>、リンクアンドモチベーション<2170>なども物色人気を集めた。

 半面、日本電産<6594>、ファーストリテイリング<9983>が軟調、今12月期一転最終減益見通しとなったブリヂストン<5108>も売られた。決算発表絡みでセイコーホールディングス<8050>、資生堂<4911>、ダイフク<6383>、クックパッド<2193>、ダブル・スコープ<6619>なども大幅安。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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