【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり大幅反落、原油安・債券急落で全33業種が下落 (8月2日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 16469.68
高値 16541.88(11:06)
安値 16391.45(15:00)
大引け 16391.45(前日比 -244.32 、 -1.47% )
売買高 19億7429万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0807億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり大幅反落、安値引け
2.原油先物価格の下落鮮明でリスク回避モード
3.日銀の「緩和総括」の波紋広がり、債券急落も懸念
4.経済対策関連では自動運転などに物色の矛先
5.東証全33業種が下落、売買代金は2兆円と6日ぶり低水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは27ドル安と6日続落。原油先物価格の急落や7月ISM製造業景況指数の不調が嫌気され売り優勢となった。
東京市場では、目先利益確定の売りに終始し押される展開。日経平均株価は大引けに間際に一段安となり、1万6400円台を割り込んで安値引けとなった。
2日の東京市場は、海外株安や原油市況安などを受けて終始売りが優勢となり、下値模索の動きが続いた。米国株市場ではこのところNYダウとナスダック指数が対照的な動きとなっている。WTI原油先物価格の下落歩調がダウの下げと連動している。東京市場でも原油安がもたらすリスクオフの流れが意識され始めている。大型経済対策に対する期待感はあるものの、買われているのは関連銘柄でも新興市場を中心とした中小型株が中心で主力銘柄には売り圧力の強い地合いとなっている。また、7月29日の決定会合で日銀が異次元緩和の効果を総括すると発表したことが波紋を呼んでおり、債券相場急落を横目に市場では金融政策の行き詰まり感を懸念する声も出ている。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が大幅安、ここ戻り足をみせていた三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも値を下げた。4-6月期営業赤字決算となった日本光電<6849>が一時ストップ安となったほか、寿スピリッツ<2222>、三浦工業<6005>なども大幅安。今期業績予想を下方修正した帝人<3401>が急落となり、NOK<7240>も決算悪を嫌気され売り込まれた。
半面、ソフトバンクグループ<9984>が逆行高、キーエンス<6861>も急反騰。メガチップス<6875>、ハピネット<7552>、サノヤスホールディングス<7022>などポケモン関連株の一角が切り返している。新日本科学<2395>、ペプチドリーム<4587>などバイオ関連にも買いが流入した。
日経平均への寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、アドテスト <6857> 、ニチレイ <2871> 、塩野義 <4507> 、日精工 <6471> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約23円。うち15円はソフトバンク1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、KDDI <9433> 、信越化 <4063> 、ダイキン <6367> 。押し下げ効果は約86円。
東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)水産・農林業、(2)情報・通信業、(3)小売業、(4)食料品、(5)その他製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉱業、(2)銀行業、(3)非鉄金属、(4)繊維製品、(5)海運業。
■個別材料株
△カワチ薬品 <2664>
7月度既存店売上高は0.9%増とプラス確保。
△DVx <3079>
4-6月期(1Q)経常は17%増益。
△日曹達 <4041>
3.34%を上限に自社株買いを実施。
△扶桑化学 <4368> [JQ]
上期経常を一転11%増益・最高益に上方修正。
△CTC <4739>
4-6月期(1Q)税引き前は6%増益。
△旭硝子 <5201>
モロッコに自動車用ガラス生産拠点を新設。
△ニチアス <5393>
4-6月期(1Q)経常は7%増益。
△KeePer <6036>
7月既存店売上高は18.7%増と8ヵ月連続で前年実績上回る。
△イー・ガーディアン <6050>
今期経常最高益予想を43%増益。
△ニッセンHD <8248>
「7&iHDが完全子会社化の方向」と報道。
▲帝人 <3401>
今期経常を9%下方修正。
▲共和レ <3553>
今期経常を一転11%減益に下方修正。
▲セ硝子 <4044>
4-6月期(1Q)経常は25%減益で着地。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ニッセンHD <8248> 、(2)メガチップス <6875> 、(3)日本ライフL <7575> 、(4)トプコン <7732> 、(5)ネクシィーズ <4346> 、(6)ベルーナ <9997> 、(7)新日本科学 <2395> 、(8)ニチアス <5393> 、(9)ミロク情報 <9928> 、(10)日本MDM <7600> 。
値下がり率上位10傑は(1)ソフトクリエ <3371> 、(2)日本光電 <6849> 、(3)寿スピリッツ <2222> 、(4)EPSHD <4282> 、(5)共和レ <3553> 、(6)三浦工 <6005> 、(7)新東工 <6339> 、(8)日金銭 <6418> 、(9)セ硝子 <4044> 、(10)山陰合銀 <8381> 。
【大引け】
日経平均は前日比244.32円(1.47%)安の1万6391.45円。TOPIXは前日比21.63(1.64%)安の1300.20。出来高は概算で19億7429万株。値上がり銘柄数は411、値下がり銘柄数は1459となった。日経ジャスダック平均は2481.53円(7.16円高)。
[2016年8月2日]
株探ニュース