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【市況】個別銘柄戦略:日銀によるETF買入れと観測されるインデックス買い等は後場からか


日銀の黒田総裁は2%の物価目標の達成に向けて、ETFの買い入れ金額を年6兆円に倍増とした追加緩和策を決めた。日銀によるETF買入れと観測されるインデックス買い等は、後場から入るとみられており、金額倍増によって市場に与えるインパクトは大きそうである。インデックスに絡んだ売買インパクトの影響が強まるなか、指数インパクトの大きい値がさ株辺りには、値幅取りを意識した短期資金も向かいやすいだろう。

その他、経済対策の大枠が判明し、国と地方で7.5兆円程度の財政支出を行ってインフラ整備などを進めるほか、国が資金を貸し出す財政投融資などを活用し、事業規模を28.1兆円程度とする方向で最終的な調整を進めていると伝えられており、インフラ関連株へ関心が向かいやすい。

今週も多くの企業の決算発表が予定されている。足元で再び円高に振れている状況のなか、いったんは和らいでいた業績懸念が高まる可能性があり、アク抜け等を意識した先回り的な売買は限られよう。先週の中小型株の弱い動きをみても、個人主体の売買は材料等がある一部の銘柄に短期集中する流れであり、且つ、資金の逃げ足も速い。決算内容を見極めての日替わり物色に向かいやすいであろう。

《WA》

 提供:フィスコ

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