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【市況】買い疲れ感の出てきた「ポケモノミクス」、物色の裾野広がるか【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

22日の日経平均は反落。182.97円安の16627.25円(出来高概算15億9000万株)で取引を終えた。原油相場の下げが嫌気された欧米株安の流れを受けて売りが先行。日銀の黒田総裁がヘリコプターマネーについて否定的な発言をしたと伝わるなか、為替市場で円が買われ、1ドル105円台の円高に振れていることも利食いに向かわせた。ただし、大規模な経済対策への期待から、16600円処での底堅さが意識された。こう着感の強い相場展開のなか、物色は「ポケモンGO」の日本での配信を受け、ポケモノミクス関連に商いが集中した。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1300を超え、全体の6割超を占めていた。セクターでは金属、医薬品、情報通信、水産農林が小幅に上昇。一方で、海運、空運、証券、繊維、石油石炭、ガラス土石、銀行、機械、不動産の弱さが目立った。売買代金トップは任天堂<7974>の7260億円、日本マクドナルド<2702>が517億円となり、トヨタ自<7203>の売買代金(465億円)を上回った。

日経平均は3ケタの下げとなったが、一目均衡表の雲上限での底堅さが意識される。期待は低いとはいえ、28、29日に日銀が金融政策決定会合を開くことで、これを見極めたいとする模様眺めムードのほか、本格化する決算を見極めたいとするムードも強く、こう着感の強い相場展開が続こう。

買い疲れ感の出てきた「ポケモノミクス」については、日本での配信を受け、ダウンロード数などの人気度合いが注目されるほか、社会問題等に関連する企業等への物色の広がりが意識されやすい。また、大規模な経済対策への期待から「アベノミクス」にシフトできるかが注目されよう。

《AK》

 提供:フィスコ

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