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2016年07月11日16時59分

【特集】SDエンター Research Memo(7):買収したフォーユーの業績寄与に期待

SDエンター <日足> 「株探」多機能チャートより

■各事業部門の現状と成長戦略

(5)その他事業(子会社での事業)

a)足元の業況
その他事業は、従来はSDエンターテイメント<4650>のカフェ事業がその中心だったが、エムシーツー(株)とフォーユーの子会社2社が連結されたことを受けて、これら2社の事業もその他事業に含まれることになった。

2016年3月期のその他事業のセグメント業績は、売上高1,341百万円、営業損失3百万円となった。2015年3月期は売上高が429百万円だったため、子会社の業績貢献は、売上高ベースで約900百万円程度と推測される。なお、2016年3月期は連結化が7月からの9か月間であった。

b)成長戦略
エムシーツーの事業はカウネット事業とCS事業、及びエムシーツーの子会社3社が行うコールセンター事業が大きな3本柱となっている。カウネット事業は事務用品・オフィス家具通販のカウネットの代理店事業だ。これは安定的に推移しておりエムシーツーの基盤事業となっている。CS事業は国内トップシェアの音声認識ソフトウェアの販売代理店事業だ。コールセンター事業は、健康コーポレーショングループ外を対象としている事業だ。アウトバウンド(営業活動など)とインバウンド(アフターサービス、クレーム対応など)の両方を手掛けているが、アウトバウンドの営業力の強さに特色があるとされている。

エムシーツーの事業規模については、売上高10億円前後、営業利益数千万円程度と、弊社では推測している。利益率は高くはないが、安定的に利益を計上できている点に強みがあると弊社では考えている。

フォーユーは、東京都墨田区を拠点に介護事業(デイサービスと訪問介護)を手掛けている。フォーユーは創業者社長が一念発起して、社長業の傍ら理学療法士の資格を一昨年に取得、社長の医学的バックグラウンドもあって着実に業容を拡大させてきた。しかし昨年は、介護保険報酬の引き下げや、訪問看護ステーションの立ち上げ費用などにより、経営状態が悪化していた。

同社はフォーユーを傘下に収めて以来、デイサービス拠点の一部閉鎖や、訪問看護事業の中止などのリストラを断行した。その結果2016年3月からは単月ベースで営業黒字に転じ、その後は安定的に利益が出ている状況だ。

フォーユーでは障害のある児童を対象とする放課後デイサービスの事業を2017年3月期から開始した。放課後デイサービスへのニーズは非常に高く、多店舗展開も視野に入れているもようだ。また、認可外保育事業や訪問看護事業などへも進出する可能性がある。

弊社では2つの子会社にはともに成長ポテンシャルがあると考えているが、特にフォーユーの成長に注目している。理由は、事業領域がいずれも、需要自体は右肩あがりと考えられることと、放課後デイサービスや認可外保育園など、介護保険制度とは異なる領域に進出して収益基盤分散化に取り組んでいることの2つだ。人材獲得などの面では困難さを伴う可能性もあるため、注意深く見守りたいと考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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