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2016年07月11日15時07分

【特集】リアルワールド Research Memo(1):「ネットからリアルへ」をミッションに掲げ、豊かな暮らしを実現

リアルワルド <日足> 「株探」多機能チャートより

リアルワールド<3691>は、「ネットからリアルへ。」というミッションを掲げ、自社運営サイト「Gendama」「REALWORLD」「CROWD」を通じて豊かな暮らしを実現する事業を展開する。具体的には、ネットショッピングやサービスの利用でポイントを貯めることができるクラウドメディアサービス、時間や場所に関係なく、自分のペースで働くことができるクラウドソーシングサービス※、貯めたポイントを現金や電子マネーに交換することができるポイントエクスチェンジサービスを運営している。同社の事業コンセプトが利用者に支持されてきたことに加え、クラウドメディアとクラウドソーシングの相互作用の仕組みやマイクロタスク型クラウドソーシングなど独自の事業モデルを確立することで順調に業績を拡大してきた。2016年3月末の総会員数は国内最大級の952万人、流通総額(年間)は約80億円の規模に上る。

※群衆(crowd)と業務委託(sourcing)を組み合わせた造語。インターネットを通じて不特定多数の人に業務を委託する仕組みのこと。

2016年9月期第2四半期累計期間(2015年10月?2016年3月。以下、上期)の業績は、売上高が前年同期比39.8%増の2,243百万円、営業利益が同72.9%増の102百万円と大幅な増収増益となった。四半期業績でも過去最高の売上高を更新しており、足元の業績は順調に拡大している。クラウドメディアが堅調に推移する一方、前期に連結化した(株)マークアイが期初から寄与したことや「CROWDビジネスパック」の貢献などによりクラウドソーシングサービスが大きく伸長した。

2016年9月期の業績予想について同社は、期初予想を据え置き、売上高を前期比13.2%増の4,200百万円、営業利益を同37.4%増の200百万円と見込んでおり、実現すれば8期連続の増収となる。また、総会員数1,000万人への到達を目指している。弊社ではマークアイの連結効果が一巡するものの、上期の実績や足元での業績の伸びから同社業績予想の達成は十分に可能であると判断している。

同社の成長戦略は、クラウドメディアとクラウドソーシングの一層の融合と更なる進化を図ることにより、より価値の高いリアルワールドエコシステム(「暮らすこと」「働くこと」を中心とした人が生きていくためのライフライン)の構築を目指すものである。特に、労働人口減少に対する政策である「一億総活躍社会(同一労働同一賃金)」の実現に向け、これまでのクラウドソーシングに限らず、多様な働き方を提供する「ワークエコシステム」の確立に注力する方針である。

弊社では、フィンテック※への参入を視野に入れた「ポイント利息」付与サービスの開始など、会員獲得(囲い込み)に向けた施策のほか、国内最大級の会員基盤やノウハウを活用したクラウドソーシング及びマーケティング支援などの今後の展開に注目している。特に、独自の事業モデル(マイクロタスク型)における優位性を生かし、新たな社会基盤として潜在需要の大きいクラウドソーシング市場を、いかに同社自らの成長に取り込んでいくのかがポイントになるであろう。他社との業務提携の方向性とその成果(シナジー創出等)が今後の成長のカギを握るものとみている。

※FinanceとTechnologyを掛け合わせた造語であり、情報技術(IT)を駆使して金融サービスを生み出したり、見直したりする動きのこと。

■Check Point
・「Gendama」「REALWORLD」などのクラウドメディアサービスを運営
・16/9期上期は売上高が前年同期比39.8%増、四半期純利益は同562.3%増と大幅な増収増益で着地
・リアルワールドエコシステムの実現へ

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《TN》

 提供:フィスコ

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