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2016年06月29日17時30分

【特集】日創プロ二ティ 石田徹社長インタビュー <福証単場会銘柄に注目!>

石田徹氏(日創プロ二ティ 代表取締役社長)

―金属加工製品の可能性を追求する九州企業のこだわり!―

 国内株式市場が上昇波動に乗り切れない中、地方証券取引所の上場銘柄には、全国的な知名度こそ高くないもののキラリと光る注目したい優良な企業が存在する。今回、福岡証券取引所に単独上場している福岡単独上場会社の会(通称:単場会)http://fse.irnavi.minkabu.jp/の企業トップが、自らの言葉でユニークなビジネスモデルや成長ストーリーを語ってくれた。いまだ、熊本震災の記憶は生々しいが、福証単場会の銘柄はアツイ。

●石田徹氏(日創プロ二ティ 代表取締役社長)

 環境問題が注目を集めて久しい現代社会、再生可能エネルギーに対する社会ニーズは高まるばかりだ。太陽光発電市場向けに太陽電池アレイ支持架台において、国内トップシェアを誇る日創プロ二ティ (3440) [福証Q]の石田徹社長に、同社の企業理念に基づく戦略や今後の見通しを聞いた。

●1)貴社の事業について伺います。
 どのような事業を展開されているのでしょうか? 具体的にご説明ください。
 また、直近の業績動向に対してはどのように評価されていますか?

 当社は、1983年9月、日創工業有限会社として設立し、同時に現在の福岡県嘉麻市に山田工場を開設し、建設用プレス金物の製造販売を始めました。創業以来、金属加工業を展開しており、福岡証券取引所へは、2007年8月にQ-Board市場に株式上場をしております。当社の製品は、主にコイルの状態の金属材料を仕入れ、様々な加工を行い、製品といたしますが、製品を企画して製作する企画品とお客様の依頼により加工するオーダー加工品があります。現在は「『加工価値』の創造による無限大の可能性を追求し続け、加工の総合企業を目指す」の経営理念のもと、建築・建材、環境・エネルギー、工場・プラント、半導体、農業、畜産、車輛部品など広範囲な業界に向けて各種金属加工製品を提供しております。

 直近の業績動向についてですが、当社は16年4月8日に業績の下方修正を行いました。これは、当社の想定以上に電力会社と発電事業者との系統接続が遅れており、期中の受注が確保できなかったことが大きな要因です。この要因だけを見ると需要が減っているように感じますが、実はまだまだ案件は多くあり、太陽電池アレイ支持架台だけでも一定の売上が見込める状況です。そして、その上で、太陽電池アレイ支持架台に頼るだけではない企業体質の強化に努め、事業の多角化を推進しており、実績もできてまいりました。このような施策によって、業績の維持向上は十分に可能であると考えております。

●2)ビジネスにおける特徴をお話しください。
 貴社の事業におけるこだわりや特徴は何でしょうか?

 事業の特徴としましては、材料切断からプレス加工・成型加工・曲げ加工などの加工工程ごとに特化した比較的経営規模の小さな専業業者が多い金属加工業界にあって、商社からの材料直接仕入とあらゆる加工に対応可能な生産体制により、材料の調達から最終加工まで加工のサプライチェーンを一元化した「オールインワン加工体制」を構築しております。特にオーダー加工品部門においては、当社の強みである設計・加工ノウハウを活用し、素材・形状・加工方法・コストなど製品の企画提案からアッセンブリー・物流まで、短納期かつ大量の発注にも対応しており、低コスト、短納期化を実現しております。


 生産拠点は、福岡県と福島県の東西2工場体制をとることによって、生産の増強及び生産効率の向上を図っております。また、多種多様な加工技術の保有により、あらゆるニーズに対応し、金属加工に関する“すべて”をご提供することにこだわりを持っております。

●3)中長期における経営戦略について伺います。
 貴社の持続的な企業成長は、何によって担保されるとお考えですか?
 今後の見通しを踏まえてお話しください。

 持続的な企業成長については、15年10月13日に公表いたしました中期経営計画(16年8月期-18年8月期)において、同中期経営計画を「新たな企業ステージへのファーストステップ」と位置付け、その中で最終年度となる18年8月期の経営目標として、売上高100億円、営業利益15億円と設定しております。目標達成への戦略としては、向こう3年間で上限50億円の戦略投資を行い、M&Aやアライアンスによる事業領域の拡大(事業の多角化)を推進しております。また、長期的なマネジメントの観点から将来のあるべき姿をビジョンとして、「加工業界のリーディングカンパニー」と設定しております。

 さきほども触れましたが、太陽光発電市場の状況は、当社の業績にも影響を与えております。当社が急成長した要因でもありますが、その売上をカバーできるだけの製品は簡単ではありません。そこで、中期経営目標の達成のために、戦略投資を行い、M&Aなどによって事業規模の拡大を推進し、企業価値の維持向上を図ってまいりたいと考えております。

 現在までの戦略投資の実績で言いますと、16年3月に、ゴム製品製造業の吾嬬ゴム工場株式会社の全株式の取得、16年4月には、建設業の日創エンジニアリング株式会社を設立し、16年8月期としては、2社の子会社が日創プロニティグループとして始動いたしました。今後も日創プロニティグループとしても拡大を念頭に置いて、加工の総合企業として、下請けだけでなくメーカーとして成長していきたいと考えております。

●4)経営理念についてお話をお願いします。
 貴社の存在は、外部からどのように評価されているでしょうか?
 また、それは経営理念と合致しているとお考えですか?

「『加工価値』の創造による無限大の可能性を追求し続け、加工の総合企業を目指す。」が当社の経営理念であり、「加工価値の創造による社会貢献」が当社のミッションです。「加工価値」の創造とは、今あるものを加工し、付加価値をつけることで新しい製品を生み出すこと、加工技術を創意工夫することでより効率的な技術を開発すること、社会に有用な需要を新たに創造していくことなど、加工によって様々なものを世に送りだすことと定義しております。

 当社はこの経営理念とミッションを念頭に置き、お客様の立場に立った“ものづくり”を実践しております。太陽光発電市場に関して言えば、近年の当社は、市場の活況によって、太陽電池アレイ支持架台においてのシェアは国内企業トップであり、日創プロニティの名前で指名をいただくこともございます。この評価をいただけるようになった要因としては、早くから製品設計の標準化に取り組み、低コストでの生産を可能としたこと、大規模な生産ラインを構築し、大量生産を可能としたこと、設置工法の簡素化を推進したことなど、お客様のニーズを取り込み、一つ一つ実現してきたことによると考えております。

●5)最後に、投資家に向けてお話をお願いします。
 貴社では、資本市場からどのように評価されることを期待しますか?
 また、それを実現させる自信をお持ちですか?

 現在、当社では、「ステークホルダーの方々に向き合う経営」として、株主・投資家の皆様、お取引先企業、社員、地域社会などからの信頼と期待に応えていくため、コーポレート・ガバナンスとコンプライアンスの強化、適時開示の適切な実行などにより、透明かつ健全で効率の高い経営を遂行することを対処すべき課題の一つとしております。

 当社の全国的な知名度、特に資本市場においての知名度はまだ低いと認識しておりますので、まずは、投資家の皆様に当社の事業を理解していただくことを目標として、積極的に情報を開示していきたいと考えております。そのために、中期経営計画による中長期目標や成長戦略の開示やホームページのリニューアルによる情報へのアクセス改善に取り組みました。これからも適時適切な情報開示を行い、皆様に当社をご理解いただくことに努めてまいりたいと考えております。そして、最終的に長期で株式を保有してもらえるような魅力的な企業として評価いただけるようになってまいりたいと考えております。

 当社は、まだまだ発展途上の企業ではございますが、様々な施策をもって、投資家の方々に魅力を感じていただけるような企業を目指してまいりますので、これからの当社にご期待いただければ幸いです。

●資料請求・問い合わせ先
日創プロニティ株式会社 経営企画室
〒815-0035 福岡県福岡市南区向野一丁目15番29号
TEL:092-552-3749 FAX:092-512-7240
Email:ir@kakou-nisso.co.jp
http://www.kakou-nisso.co.jp/


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