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【市況】明日の株式相場見通し=英開票にらみ神経質な展開、僅差なら波乱持ち越しも

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(24日)の東京株式市場は、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票の開票内容が刻々と伝えられるなかで、思惑的な売り買いが目まぐるしく変化する神経質な展開となりそうだ。もし、“離脱”が多数を占めるような結果になれば、外国為替市場での急激な円高、日経平均株価急落に見舞われる懸念もある。

 市場関係者からは「“残留”が多数を占めた場合でも、僅差の場合には“離脱派が善戦した”との印象が残り、引き続き相場の波乱要因を持ち越しそうだ。さらに、あすの欧州や米国市場の反応が週明けの東京市場に影響する可能性もある」との見方が出ていた。

 23日の東京株式市場は、極端な薄商いながらも売り方の買い戻しが継続する展開となった。日経平均株価終値は、前日比172円63銭高の1万6238円35銭と反発した。ただ、東証1部の売買代金は1兆5701億円と、5月30日に次いで今年2番目の低水準となった。

 日程面では、日銀金融政策決定会合の主な意見公表(6月15~16日開催分)、日銀の黒田総裁が全国信用金庫大会に出席、5月の企業向けサービス価格指数に注目。海外では、英国のEU離脱の是非を問う国民投票の結果判明が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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