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【市況】明日の株式相場見通し=短期急騰の反動で一服商状に、連日の薄商いに警戒感

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(22日)の東京株式市場は、きょうまでの3日続伸で日経平均株価が合計734円と短期間に急上昇していることから、利益確定の売り圧力が高まり上昇一服となりそうだ。

 株価上昇の背景には、16日の英残留支持派の女性議員殺害事件以降、世論調査の結果がそれ以前の離脱派多数から、逆転して残留派優勢へと情勢が変化し、円高・株安の懸念がやや薄らいできたとの受け止めが広がっているためだ。

 市場関係者からは「日経平均株価のきょう1日の取引時間中の高値と安値の幅は431円と、極めて変動幅が大きかったにもかかわらず、東証1部の売買代金は1兆7796億円と薄商いが続いている。株価上昇は株価指数先物主導の買い戻しによるもので、実需の押し目買いは限定的といえそうだ」との見方が出ていた。

 21日の東京株式市場は、朝方こそ円高を嫌気して売り優勢で始まったものの、取引時間中に外国為替市場で円安・ドル高が進行すると、日経平均株価は前場中ごろにプラス圏に浮上、後場も一貫して上げ幅を拡大した。終値は前日比203円81銭高の1万6169円11銭と3日続伸した。

 日程面では、家賃債務保証事業を手掛けるジェイリース<7187>が東証マザーズ市場に新規上場する。このほかに、参院選公示、20日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が下院で議会証言、米5月の中古住宅販売件数が焦点になる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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