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【市況】【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 株は後出しジャンケン!

株式アドバイザー 北浜流一郎

「株は後出しジャンケン!」

●損失リスクの回避を最優先

 株は後出しジャンケンでよい。私は時々、セミナーなどでこう言っている。すると決まって批判を受ける。

 株式評論家は事前に予測し、それを語るべきではないかと。確かにそうできるならこの上ない。

 しかし正直なところ、イギリスのEU離脱を問う国民投票の結果を正しく予想できる人がいるだろうか。いるとしたら、それは神様だけだ。神様だけが予測可能なのだから、それを事前に自分なりに予測し、投資するのは丁半賭博になってしまう。

 もちろん、それが見事的中。こういうこともあろうが、外れたら悲劇だ。そのため、やはり望ましいのは結果が出てから、つまり後出しジャンケンで臨むのが正解。こうなる。

 後出しジャンケンの場合、儲けが少ない。こんな批判もいただくのだが、大事なのは資金を失う恐れがあること。この方を警戒するのが先であり、少々儲けが少なくても問題ではない。

 以上のような観点から、今はまだ積極的に動ける状況ではなく、基本は静観、もしくは様子見でよいことになる。

●反発局面に備えてリスト作り!

 その間、我慢を強いられてしまうのは確かだ。株式投資では絶えず売買していなくては退屈で耐えがたい。こんな気分になることがある。そのため、市場が軟調になると、ここぞとばかり逆張りの買いを入れたくなる。

 しかしその結果は、私の経験では案外成功の確率が低い。やはり大きなイベントを控えている時には、それが終わるまで待つ。たとえ後出しジャンケンと笑われようとも、そうした方が投資家として生き残れることを強調させていただきたい。

 問題の英国民投票の結果が出るのは24日(金)になる。それまで待つ。これは正直辛いものがあるが、選挙はこちらの都合に合わせて行われるのではないため、これはやむを得ない。

 ただ結果が分かるまでの間、やっておきたいことがある。多くの銘柄が急落したため、反発局面で投資する銘柄のリスト作成だ。

 それは主に25日移動平均線が上向くか横横を保っている銘柄の中から選びたい。株価はこのところ下げても、上昇トレンドは壊れていない。こんな銘柄の安全度が高い。

 そこで、現時点でそれを選ぶなら、次のような銘柄がある。

 具体的にはコーティング剤に強い藤倉化成 <4620> 、ペースメーカーなど医療機器輸入商社の日本ライフライン <7575> 、情報システム構築、中でも情報セキュリティで先行するテクマトリックス <3762> 、国内ブランド品の自社ブランドとの二本立てで躍進が続くTOKYOBASE <3415> [東証M]、そして最後に臨床検査業界2位のビー・エム・エル <4694> などがある。

2016年6月17日 記


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