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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):生化学、日立国際、サンドラッグ、トリドール

生化学 <日足> 「株探」多機能チャートより
■生化学工業 <4548>  1,596円  +86 円 (+5.7%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 15日、生化学工業 <4548> がスイスのフェリング・ファーマシューティカルズ社と、腰椎椎間板ヘルニア治療剤「SI-6603」の海外独占販売などのライセンス契約締結に向けて基本合意したと発表したことが買い材料。同社は第3相臨床試験を進めている米国での事業化を目指しており、9月までに正式契約する予定。正式契約により、フェンリング社から契約一時金500万ドルを受領するほか、開発や販売の進捗に応じたロイヤリティを受け取る。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の0.35%にあたる20万株(金額で4億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことも支援材料。

■日立国際電気 <6756>  1,560円  +13 円 (+0.8%)  本日終値
 日立国際電気<6756>が逆行高。ここ世界的に旺盛な半導体設備投資需要を映して、製造装置メーカーの収益環境に追い風が意識されている。4~6月期はスマートフォン関連受注の一服をネガティブに受け取る向きもあったが、同社株の上げ足に陰りはみられず、前週まで週足6陽連を形成し13週・26週移動平均線のゴールデンクロスも接近している。信用倍率が0.3倍台と大幅に売り長であることも株式需給面でプラスに作用している。

■サンドラッグ <9989>  9,510円  +30 円 (+0.3%)  本日終値
 サンドラッグ<9989>が3日続伸。同社は15日、5月度の月次売上高を発表。グループ合計の既存店売上高は前年同月比1.3%増、全店ベース売上高は同6.1%増と好調さを維持していることが買い安心感につながっているようだ。セグメント別では、ドラッグストア事業の既存店売上高は同0.7%増、全店ベースが同3.6%増。ディスカウントストア事業の既存店売上高は同2.4%増、全店ベースが同11.2%増となっている。

■HIOKI <6866>  2,165円  -265 円 (-10.9%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 HIOKI<6866>が急落。同社は昨日引け後、16年12月期業績見通しの下方修正と年間配当の減額を発表。売上高は従来予想の215億円から195億円に、営業利益は同33億7000万円から26億2000万円に引き下げており、1株あたり50円と予想していた年間配当を45円に減配することとなった。会社側では、企業の設備投資が先送りされたことで業績に影響が出ているとしており、特に海外半導体産業向けの自動試験装置の販売が低迷したことを挙げている。

■トリドール <3397>  2,566円  -215 円 (-7.7%)  本日終値
 15日、トリドール <3397> が「丸亀製麺松葉公園店」で名古屋市中川保健所から食中毒の疑いがあるとして行政処分を受けることになったと発表したことが売り材料。14日に同店で飲食した複数の客に下痢、腹痛の症状が発生しているという。今後は、保健所の調査に全面的に協力し、原因の究明に努めるとしているが、食中毒事故発生による客離れを懸念する売りが向かった。

■日東電工 <6988>  6,368円  -495 円 (-7.2%)  本日終値
 日東電工<6988>が反落。15日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティングを「ニュートラル」から「アンダーウエート」へ、目標株価を5800円から5300円へ引き下げた。偏光フィルムの構造的悪化を背景に17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の900億円(前期1023億9700万円)に対して従来予想の940億円から860億円へ、18年3月期は1030億円から910億円へ引き下げている。

■松屋 <8237>  721円  -45 円 (-5.9%)  本日終値
 松屋<8237>が反落。15日の取引終了後に発表した5月の売上報告で、銀座店と浅草店を合計した銀座本店の売上高が前年同月比10.9%減と前年同月比2ケタ減となったことが嫌気された。銀座店で前年のインバウンド需要の反動が大きかった。また同様に5月売上高を発表し、前年割れとなったJ.フロント リテイリング<3086>、三越伊勢丹ホールディングス<3099>、高島屋<8233>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>など他の百貨店各社も軒並み安となっている。

■NTN <6472>  292円  -17 円 (-5.5%)  本日終値
 NTN<6472>が反落。国内大手証券では、大久保社長が算段を弾きながら収益力と財務基盤がバランス良く改善していると指摘。17年3月期は減益計画でも増配予想で、株主への目配りも抜かりないと評価。総じて体質改善は進展するも、欧米売上比率が5割超で営業利益率も6%前後のため、輸出採算などの大幅な悪化をカバーしきれないと解説。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を400円から340円に引き下げている。

■竹内製作所 <6432>  1,607円  -84 円 (-5.0%)  本日終値
 竹内製作所<6432>が下げ幅拡大。きょう後場取引開始前に日銀が金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決定、これを受けて1ドル=104円台に急速なドル安円高が進行、輸出株には逆風が強まっている。そのなか、同社はミニショベルを主力に国内生産の97%を輸出しており、足もと急速に進む円高に伴う収益デメリットを懸念する売りがかさんでいる。同社の17年2月期の想定為替レートは1ドル=107円、1ユーロ=123円であり、対ドル、対ユーロともに足もとは会社側想定よりも大きく円高水準に振れている。

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