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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ネクシィーズ、ディーエヌエ、明治HD、デジアーツ

ネクシィーズ <日足> 「株探」多機能チャートより
■UACJ <5741>  261円  +48 円 (+22.5%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 11日、UACJ <5741> が決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比43.7%減の120億円に落ち込んだが、従来予想の80億円を上回って着地。続く17年3月期は前期比66.5%増の200億円にV字回復する見通しとなったことが買い材料。今期は缶材や自動車用アルミ板の販売が伸びる。地金価格の底入れによる棚卸評価の好転や統合効果に加え、タイ工場の立ち上げ費用の減少もV字回復に貢献する。

■ネクシィーズグループ <4346>  3,150円  +502 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 ネクシィーズグループ<4346>、ブランジスタ<6176>が急騰。両銘柄とも異彩を放つ需給相場を演じているが、人気化の発端はブランジスタが、秋元康氏がプロデュースする新作ゲーム「神の手」の詳細を5月27日に明らかにすると4月25日取引時間中に発表したことが材料視されたもので、ブランジスタが同日にストップ高、同社の過半の株式を握り傘下に置くネクシィーズGもこれに追随して上げ足を一段と加速させた経緯がある。ブランジスタは初動時から株価を倍化させており、その時価総額も足もと1500億円超に膨らみ、そーせいグループ<4565>やミクシィ<2121>などに続きマザーズ指数上昇の原動力となっている。ちなみにネクシィーズGの時価総額は400億円前後。ブランジスタは親会社の4倍近い時価総額に膨らんでいる。

■ベルーナ <9997>  625円  +81 円 (+14.9%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率7位
 11日、ベルーナ <9997> が決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比29.3%減の71億円に落ち込んだものの、続く17年3月期は前期比54.8%増の110億円に拡大する見通しとなったことが買い材料。今期は主力のカタログ通販事業に加え、不動産開発とホテル運営を展開するプロパティ事業の収益拡大が寄与し、V字回復を見込む。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,043円  +226 円 (+12.4%)  本日終値
 ディー・エヌ・エー<2432>が急反騰。11日の取引終了後に発表した17年3月期第1四半期の連結業績予想が、売上高382億円(前年同期比1.3%増)、営業利益66億円(同64.7%増)、純利益49億円(同2.4倍)と大幅増益を見込んでいることが好感されている。国内ゲーム事業で「ONE PIECE サウザンドストーム」などのスマホゲームの課金収入が好調に伸びており、販促費や広告費の伸びを吸収する見通し。また、任天堂<7974>との協業では、「Miitomo」に続くタイトルとして、「ファイアーエムブレム」「どうぶつの森」を今秋にも配信予定のほか、16年度末までに5本程度の展開を予定。さらに女性向けのファッションサイト「MERY」やスポーツ事業など、一部の新規事業の寄与もあり、今期業績への期待も高まっているようだ。なお、16年3月期連結決算は売上高1437億900万円(前の期比0.9%増)、営業利益198億1600万円(同20.0%減)、純利益113億2500万円(同24.2%減)だった。

■日成ビルド工業 <1916>  480円  +49 円 (+11.4%)  本日終値
 日成ビルド工業<1916>が後場に入って急伸。同社はきょう午後2時に、17年3月期通期の連結業績予想を発表。営業利益は56億円(前期比30.9%増)を見込み、年間配当は前期に比べ2円増額の18円とする方針を示した。売上高は750億円(同35.1%増)を予想。4月28日付で子会社化したコマツハウス(現システムハウスアールアンドシー)とのシナジーを見込んでいる。また、中期経営計画の目標数値を上方修正。19年3月期の売上高目標は従来の650億円から850億円に、営業利益目標は53億円から65億円に引き上げている。

■明治ホールディングス <2269>  9,840円  +970 円 (+10.9%)  本日終値
 明治ホールディングス<2269>が急騰。前日引け後に発表した同社の16年3月期連結決算は、売上高が1兆2237億4600万円(前の期比5.4%増)、営業利益777億8100万円(同50.9%増)、最終利益625億8000万円(同2倍)という高水準の伸びをみせ、事前の会社側計画から大きく上振れしたことで、これが大きく評価されたかたちだ。従来予想は営業利益段階で665億円で、そこから110億円強上回った。製品価格の値上げにもかかわらず、ヨーグルトやチーズなどが好調に消費者の健康志向ニーズを取り込んだほか、生産効率化などの合理化努力も寄与した。今後も含め国策の後押しで市場拡大が続くジェネリック医薬品など医薬品事業に対する期待も大きい。17年3月期は営業利益段階で4%減の745億円を見込んでいるが、これを売り材料ととらえる向きは少ない。国内外の証券会社が揃って強気の投資判断を継続していることも買い安心感につながっている。市場では「前期同様に保守的な数字を出していると受けとめられ、はやくも増額期待が底流している。最近の為替の円高基調についても同社にとっては追い風要因」(国内ネット証券大手)との見方が示されていた。

■デジタルアーツ <2326>  2,540円  +250 円 (+10.9%)  本日終値
 11日、デジタルアーツ <2326> が決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比9.2%増の9.9億円に伸びて着地。続く17年3月期も前期比40.8%増の14億円に拡大を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期も大企業や官公庁向けを中心にセキュリティソフトの販売が伸び、15.0%の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比5円増の20円に増配する方針としたことも支援材料。

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