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【市況】今週の【早わかり株式市況】 大幅に続落、円高加速に加え、米雇用統計待ちで様子見強く

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、円高加速に加え、米雇用統計待ちで様子見姿勢が強く、日経平均株価は大幅に続落。約3週間ぶりに一時1万6000円を割り込んだ。

 3連休明けの2日は、日銀が金融政策の現状維持を決めたことでドル円相場が106円台前半まで円高が加速したことを受けて幅広い銘柄に売りが膨らみ、日経平均は518円安と大幅に5日続落となった。4月12日以来約3週間ぶりに、一時1万6000円台を割り込む場面もあった。
 大型連休谷間で3連休明けの6日は、直近5日間の日経平均の下げ幅が1400円を超えていただけに、寄り付きは買い戻しが入り高く始まった。ただ、連休谷間であるうえ、米雇用統計の発表を控えていることもあって、様子見姿勢が強く買いは続かず、寄り後すぐにマイナス圏に沈み、6日続落となった。

 日経平均株価は、前週比559円(3.36%)安の1万6106円と大幅に続落して取引を終えた。週間の振れ幅は381円と、前週の960円から大幅に縮小した。


 来週は、為替がドル安・円高水準で高止まりしており、引き続き軟調な相場展開となりそうだ。重要イベントとしては、国内ではトヨタ自動車 <7203> 、日立製作所 <6501> 、三菱商事 <8058> など主力大型株の決算発表に注目したい。海外では、8日発表される中国の4月貿易収支や13日発表の米国の4月小売売上高に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(5月2日~5月6日)

【↓】 5月 2日(月)―― 518円安で一時1万6000円割れ、円高加速で売り膨らむ
 日経平均 16147.38( -518.67)  売買高24億9517万株 売買代金 2兆6239億円

【-】 5月 3日(火)―― 休場(憲法記念日)

【-】 5月 4日(水)―― 休場(みどりの日)

【-】 5月 5日(木)―― 休場(こどもの日)

【↓】 5月 6日(金)―― 朝高も6日続落、米雇用統計待ちで買い控え
 日経平均 16106.72( -40.66)  売買高21億4094万株 売買代金 2兆2385億円

◆セクター・トレンド(5月2日~5月6日)

(1)川崎汽 <9107> など海運、新日鉄住金 <5401> など鉄鋼といった景気敏感株は急落続く
(2)円高で村田製 <6981> など電機、トヨタ <7203> など自動車といった輸出株も売り継続
(3)三菱UFJ <8306> など銀行、野村 <8604> など証券といった金融株や不動産株も大幅続落
(4)国際石開帝石 <1605> など鉱業、三菱商 <8058> など大手商社といった資源関連株もさえない
(5)ヤフー <4689> など通信、セブン&アイ <3382> など小売りといった内需株の下げは限定的
(6)ANAHD <9202> など空運株、キリンHD <2503> など食品株は値を保つ

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