【特集】【今週読まれた記事】成長株紹介が大人気、そーせい・小野薬などきっかけ
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
1日に日経平均株価は594円安とまさかの急落。一時1ドル=107円台まで円高が進んだこともあり、8日には1万5471円の安値をつけ、東京株式市場は重い空気のなか新年度がスタートしました。しかし今週に入り12日からの3日間で1159円上昇。雰囲気は一転、少し遅れた春到来のムードが広がりつつあります。
こうしたなか、人気を集めたのは成長株の特集記事でした。「低PERの【連続最高益】更新リスト 29社選出」は最高益予想でありながら低PERの銘柄を紹介。ある意味では虫の良すぎる条件ですが、株式市場ではしばしばそんな銘柄が大量に出現します。全体相場の下落時に、本来もっと高い評価を受けるべき個別株がつられて売りに押される。そんな時こそ本当は投資の好機だということを、株探においでくださる歴戦の投資家の皆様はよくご存知ということでしょう。
そのほかでも小型成長株を条件に銘柄を絞った「個人資金が向かう小型株、【連続最高益】更新リスト 43社選出」、「決算先取り、17年3月期『大幅増益』期待リスト 50社選出」、公開から2週間以上が経過したにもかかわらず未だアクセスを集め続ける「快進撃続く、マザーズ【最高益】銘柄リスト 45社選出」も上位に入り、成長株人気が際立ちました。株探では<成長株特集>と<割安株特集>のどちらも好評を頂いているのですが、現在の相場状況では成長株の人気が上回っているもよう。マーケット用語で言えば、グロース株がバリュー株をアウトパフォームしているという状況でしょうか。
確かに個別株の状況を見ると、業績急成長のステージに入ったことで大人気となっているそーせい <4565> [東証M]のほか、がん免疫治療薬「オプジーボ」の生み出す驚異的な売り上げが話題の小野薬品工業 <4528> など、成長株に脚光が当たるのは当然といえそうです。
とはいえ割安株への投資も王道であることに変わりはありません。今週は低PBRを軸としたバリュー株の特集は上位に見当たりませんでしたが、配当利回りを軸とした「4月に配当取りを狙える【高利回り】ベスト30」、ROEと投資額から銘柄を選んだ「10万円以下で買える、高ROE『お宝候補』リスト 32社選出」が人気でした。
さて、成長株、割安株以外の尺度では、投資テーマを軸とした特集があります。大好評だったのは「『有機EL関連株』浮上の兆し、テーマ物色“新主役”へ」。バイオ株に少し買い疲れが見え始めたなか、次なる物色テーマを紹介し、多くの方に読んでいただきました。
なお、バイオ株については、先月末の記事ながら、「2倍3倍続出『バイオ株』、次なる“変貌候補”」は今週も多くのアクセスを集め、バイオ株への並々ならぬ注目度の高さを浮き彫りにしています。バイオ株については、先に紹介した成長株人気とほぼ一体ですから、これも当然のことなのかもしれません。
最後に今週よく読まれた全体相場動向の記事を。3日間1159円上げの背景と持続性を検証した「日経“大反転”を呼んだ『原油上昇』、徹底検証エネ価格」は木曜配信の記事で集計日数が短かったにもかかわらず上位にランクイン。連載陣の中では「伊藤智洋が読む『日経平均株価・短期シナリオ』」が、4月13日取引開始前の記事で「昨日の価格が上昇したことで、4月8日安値の1万5471円が底値になる可能性を考えておく必要が出てきました。本日の価格が上昇する場合、その後の価格が1万5471円以下にならずに上値を試す動きへ入る」と分析。その後の動きを的中させています。
株探ニュース