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【市況】今週の【早わかり株式市況】 日経平均1000円超の大幅反発、原油高と円安で買い戻し急

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

今週の株式市場は、日経平均が1000円超の大幅反発、原油高と円安で買い戻しが膨らむ

 週初の11日は為替市場で前週末に続きドル円相場が再び一時1ドル=107円台後半をつけたことが嫌気され、輸出関連株を中心に売りが膨らみ、日経平均株価は3日ぶりに反落した。

 翌12日はドル円相場が円安方向に振れたことで買い戻しが入り反発。13日は前日のNY原油先物価格が1バレル=42ドル台まで上昇し米国株が大幅高となったことに加え、円安も進んだことから日経平均は大幅続伸し、1万6000円を回復した。中国の3月輸出額が前年同月比11.5%増と市場予想を上回る伸びとなったことも追い風となった。14日はドル円相場が109円台半ばまで円安がさらに進んだことが好感され、先物主導で買い戻しが膨らみ、大幅に3日続伸となった。日経平均は3日間で1159円上昇し、2週間ぶりの高値水準に回復した。

 週末は円安が一服したうえ、前日までの急速な相場上昇で利益確定売りが優勢となり、4日ぶりに反落した。開催中のG20財務相・中央銀行総裁会議や17日に開催を控える主要産油国会合が意識され、様子見姿勢が強いことも下押し要因となった。

 日経平均株価は、前週比1026円(6.49%)高の1万6848円と3週ぶりに大幅に反発して取引を終えた。前週までの2週間の下げ幅(1181円)をほぼ取り戻した格好だ。週間の振れ幅は1403円と、前週の766円から拡大した。


 来週は、17日開催の主要産油国会合において増産凍結で合意すれば原油高・円安が進み、相場は上値を追う展開が期待される。合意に至らなければ、相場は下振れるとみられる。重要イベントとしては、国内では20日朝に発表される3月貿易統計が注目される。海外では21日開催のECB理事会に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(4月11日~4月15日)

【↓】 4月11日(月)―― 3日ぶりに反落、107円台の円高を警戒
 日経平均 15751.13( -70.39)  売買高18億2657万株 売買代金 1兆8604億円

【↑】 4月12日(火)―― 大幅反発、円高一服で買い戻し
 日経平均 15928.79( +177.66)  売買高21億3821万株 売買代金 2兆0848億円

【↑】 4月13日(水)―― 大幅続伸し1万6000円回復、原油高・円安好感で452円高
 日経平均 16381.22( +452.43)  売買高22億5541万株 売買代金 2兆3482億円

【↑】 4月14日(木)―― 529円高、米株高・円安で大幅に3日続伸
 日経平均 16911.05( +529.83)  売買高25億0273万株 売買代金 2兆6689億円

【↓】 4月15日(金)―― 63円安、利益確定売りで4日ぶりに反落
 日経平均 16848.03( -63.02)  売買高19億8537万株 売買代金 2兆0592億円

◆セクター・トレンド(4月11日~4月15日)

(1)全33業種が上昇
(2)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、郵船 <9101> など海運株といった景気敏感株が買われた
(3)村田製 <6981> など電機、トヨタ <7203> など自動車といった輸出株は大幅反発
(4)三菱UFJ <8306> など銀行、東京海上 <8766> など保険といった金融株も買い戻された
(5)三菱商 <8058> など大手商社、JX <5020> など石油といった資源関連も値を戻す
(6)三井不 <8801> など不動産、NTT <9432> など通信といった内需株も堅調

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