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【市況】来週の株式相場見通し=利益確定売りこなし上昇持続、原油価格の動向注視

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 来週(18~22日)の東京株式市場は、今週に日経平均株価が急上昇したことで、短期的な過熱感から利益確定の売りも想定される。ただ、中期的な視野に立てば、チャート面などから判断しても上昇トレンド復帰への流れは継続しそうだ。来週の日経平均株価の想定レンジは、1万6400~1万7200円とする。

 市場関係者からは「きょう日経平均は4日ぶりに反落したものの、下落幅は小幅にとどまった。終値は、きのう突破した75日移動平均線(1万6819円=15日)を堅持しており、相場の強さをうかがわせる。ネックラインとなっている3月14日の取引時間中高値(1万7291円)奪回への準備段階になるのではないか」との見方が出ていた。

 来週のポイントとして注目したいのが、米インテルに代表される米国企業の決算の本格化だ。また、17日に開催される産油国会合で示される、増産凍結に向けた最終合意の内容が来週の原油価格や株式相場に影響を与えることになりそうだ。

 日程面では、3月の全国百貨店売上高(19日)、3月の貿易統計、3月の訪日外国人客数(20日)、2月の第3次産業活動指数(22日)に注目。海外では、米3月の住宅着工件数(19日)、米3月の中古住宅販売(20日)、ECB理事会・ドラギ総裁会見、米3月のCB景気先行総合指数(21日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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