市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):国際石開帝石、京成、塩野義、マクドナルド

国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより
■国際石油開発帝石 <1605>  794円  +21.6 円 (+2.8%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>が5営業日ぶりに大幅反発。6日のNY原油先物市場でWTI価格が大幅続伸し、エネルギー関連株が上昇した流れを受け、今日の東京市場では国際帝石のほか日本海洋掘削<1606>や石油資源開発<1662>、石油元売りのJXホールディングス<5020>などに採算の改善などを期待した買いが入り、軒並み高となっている。SMBC日興証券はリポートで、4月5日の会社側業績予想修正や足元の事業環境等を踏まえ、国際帝石に対する16年3月期の純利益予想を前回の510億円から360億円へ、17年3月期は710億円から500億円へ、18年3月期は1070億円から900億円へ下方修正している。同証券ではまた4月4日に会社側から、インドネシア政府よりアバディLNG事業に関し、FLNG(浮体式)方式を改め、地元産業に恩恵の大きい陸上施設化を要請されたと発表されたことを受け、陸上施設化により、パイプラン建設費やインフラ建設費が増大し、総事業費が当初見込みより増大する可能性が考えられ、ネガティブな印象であると指摘している。投資評価は「2」(中立)を継続し、目標株価は970円から900円へ引き下げている。

■京成電鉄 <9009>  1,527円  +40 円 (+2.7%)  本日終値
 京成電鉄<9009>が堅調。全般は為替の急速なドル安・円高を受けて輸出株は手掛けにくい環境にある。そのなか内需株で不動産事業などにも展開する電鉄セクターには消去法的な買いが入っている。特に、同社は安倍政権が目指す観光立国日本のテーマでは追い風が強い。成田空港線「成田スカイアクセス」などを運営、訪日外国人急増に伴うインバウンド需要を取り込みやすい強みを持つほか、ホテル不足が顕著となるなかロイヤルHDとの合弁で宿泊主体型ホテルを展開していることも材料視される。

■日本精機 <7287>  1,874円  +46 円 (+2.5%)  本日終値
 日本精機<7287>が反発。いちよし経済研究所では、日米中で続く四輪計器の数量効果が円高を跳ね返すと指摘。設計開発強化は16年3月期がピーク、17年3月期以降は四輪計器の数量増がより直接的に連結利益を押し上げるとの見方で、レーティングを「B」から「A」に引き上げ。フェアバリューは3000円を継続している。

■塩野義製薬 <4507>  5,230円  +125 円 (+2.5%)  本日終値
 塩野義製薬<4507>が3日ぶりに反発。企業の経営課題解決を支援するアナリティクス大手のSAS Institute Japan(東京都港区)はきょう、塩野義製薬がSASの機械学習ツールを活用した人工知能(AI)アプリケーションの開発に着手したことを明らかにした。このプロジェクトではAI技術により、統計解析の専門知識が必要とされていた臨床試験の解析業務の多くを自動化し、新薬開発のための臨床試験解析業務の大幅なコスト削減と時間短縮を達成するとともに、人の介在に起因するヒューマンエラーの大幅な低減を目指す。

■野村総合研究所 <4307>  3,750円  +85 円 (+2.3%)  本日終値
 野村総合研究所<4307>が続伸。同社はきょう、証券分野でのブロックチェーン技術の活用に関する実証実験の第2弾を開始すると発表。日本取引所グループ<8697>と共同で、その有用性と課題を評価する。この実証実験では、ブロックチェーン技術を用いて、国内の株式関連情報の管理機能の強化を目的とするプロトタイプを構築する。

■宇部興産 <4208>  185円  +4 円 (+2.2%)  本日終値
 宇部興産<4208>が反発。野村証券では、カプロラクタム、セメントのアジア市況が低調に推移しているため、業績モメンタムは鈍化していると指摘。強気になるには、カプロラクタムなどコモディティ市況の回復や川下製品の販売数量の拡大による収益力向上が必要とみて、レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を250円から205円に引き下げた。なお、ジェフリーズ証券ではレーティングを「バイ」に引き上げたと観測されている。

■マクドナルド <2702>  2,671円  +56 円 (+2.1%)  本日終値
 日本マクドナルドホールディングス<2702>が反発。同社は6日の取引終了後、3月の月次動向を発表、全店売上高で前年同月比14.6%増、既存店売上高で同18.3%増と既存店では4カ月連続で前年実績を上回った。発売以来20年目となった人気の季節限定メニュー「てりたま」シリーズを発売。今年は、定番の「てりたま」や「チキンてりたま」に加え、カマンベールチーズを使用した「カマンベールてりたま」を販売。これに加えて、「てりたま」シリーズと一緒に「シャカシャカポテトうめ」や「マックフィズ さくらチェリー」を楽しめる春セットも同時に発売し好評を得ている。

■住友商事 <8053>  1,073.5円  +20 円 (+1.9%)  本日終値
 住友商事<8053>が反発。同社は6日、米州住友商事と、鉄道用車輪・車軸メンテナンス会社のグリーンブライヤーレールサービス(米国オレゴン州)を含む3社共同で、北米における車軸加工事業の新会社「ジービーサミット」を設立することを発表した。この新会社は、グリーンブライヤーレールサービスが保有する工場の一つであるカリフォリニア州の車輪・車軸メンテナンス工場の隣接地に、車軸加工工場を4月に新設し9月から操業を開始する予定。将来にわたり安定的な人口の増加が見込まれる北米において、物流輸送の大動脈を担う鉄道産業も同様に伸長していくことが予想されており、新会社を通じて事業領域の拡大を目指す。

■ユナイテッドアローズ <7606>  4,335円  +60 円 (+1.4%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>が小動き。JPモルガン証券では、株式市場では市場予想に対する業績未達、既存小売店での客数減などが懸念されていると指摘。粗利率下振れを主因に業績面はやや厳しく、目先、株価回復の要因は不足との印象も、株価水準の割安感や良好なIR、積極的株主還元姿勢などを評価し、決算発表前後での懸念後退に期待。レーティング「オーバーウエート」を継続、目標株価は5600円から5300円に調整している。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均