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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):DOWA、国際石開帝石、菱地所、ファストリ

■DOWA <5714>  679円  -24 円 (-3.4%)  本日終値
 DOWAホールディングス<5714>が3日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、株価は現状想定しうる最悪シナリオを織り込んでいる可能性が高いと指摘。現行中期経営計画において、ディフェンシブ・グロース性が再び見いだせる可能性は低いものの、次期中期経営計画に向け着実に準備を進めているとみて、各事業が大きく崩れる可能性も低く、セクター内での消去法での選別やバリュー銘柄として選好される可能性が高いと解説。長期投資を意識して、レーティング「オーバーウエート」を継続。目標株価は1095円から1000円に調整している。

■サンデンHD <6444>  347円  -12 円 (-3.3%)  本日終値
 サンデンホールディングス<6444>が反落。TIWでは、16年3月期会社計画の下方修正と株価大幅下落であく抜け感があると指摘。自動車機器は海外で生産体制強化が進むなか、欧米メーカー向けに受注が豊富で、流通システム事業は環境を軸にした積極的な商品展開や取引先の旺盛な店舗展開による成長が期待できることなどから、中期的な収益改善見通しに変化がないと解説。

■シマノ <7309>  17,460円  -530 円 (-3.0%)  本日終値
 シマノ<7309>が4日続落。クレディ・スイス証券はリポートで、在庫補充の反動減と為替前提の変更に伴い、同社に対する業績予想を下方修正。16年12月期の営業利益を従来予想の850億円から780億円へ、17年3月期は910億円から840億円へ引き下げ、目標株価は1万7000円から1万5400円へ引き下げている。ただ、短期的には株価下振れを懸念するも、長期的には利益成長が続くという認識に変更はなく、レーティングは「ニュートラル」を継続している。

■国際石油開発帝石 <1605>  919.1円  -24.6 円 (-2.6%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、JXホールディングス<5020>など3日続落。前日にWTI原油先物価格が急反落、1ドル40セント安の1バレル=36ドル50セントと、再び37ドル台を割り込んでおり、これが嫌気されている。ここ原油市況は戻り歩調にあったが、両銘柄とも今週は上値が重く、軟調展開を強いられている。また、アジア指標であるドバイ原油に連動するNEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>もきょうは急反落を強いられている。

■スタンレー電気 <6923>  2,511円  -67 円 (-2.6%)  本日終値
 スタンレー電気<6923>が急落。ゴールドマン・サックス証券は8日付リポートで、同社株のレーティングを「中立」から「売り」に引き下げた。目標株価は2300円から2250円に見直した。LEDヘッドランプの搭載比率は自動車業界全体として上昇する見通しではあるが、競合他社の存在やヘッドランプ自体の単価の下落も同リポートでは推測しているため、過度な期待がかかっていると判断した。

■三菱地所 <8802>  2,133円  -56.5 円 (-2.6%)  本日終値
 三菱地所<8802>が反落。クレディ・スイス証券では、今後、株価が織り込む要因として、潜在的なオフィス需要の低下懸念、物件売却の継続性が不確かなことによる利益成長率の低下懸念、賃貸など不動産の含み益の増加率が他社を下回る懸念と指摘。これらは同社の株価が相対的に出遅れる要因になるとみて、レーティングを「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に、目標株価を2800円から2200円に引き下げている。

■富士フイルム <4901>  4,215円  -110 円 (-2.5%)  本日終値
 富士フイルムホールディングス<4901>が安い。東芝メディカル買収の件や、欧州系証券がレーティングを格下げしたことが売り手掛かり材料視されているようだ。ドイツ証券が富士フイルムのレーティングを「バイ」から「ホールド」へ格下げ、目標株価を5700円から4800円へ引き下げていることが確認されている。また、9日付の日本経済新聞朝刊で、東芝<6502>の子会社である東芝メディカル買収先にキヤノン<7751>が富士フイルムを上回る入札だったと報じられたことも株価に材料となったようだ。

■日信工業 <7230>  1,430円  -37 円 (-2.5%)  本日終値
 日信工業<7230>が3日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が8日付けでレーティング「ニュートラル」継続、目標株価を1850円から1500円へ引き下げた。円高に加え、足もとの二輪車市場の低調などを考慮すると当面の株価の上値は重いと指摘。今16年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の480億円(前期120億9000万円)に対して従来予想の493億円から475億円へ、来期予想を141億円から125億円へ引き下げている。

■ファーストリテイリング <9983>  33,690円  -730 円 (-2.1%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>が続落。SMBC日興証券は8日、同社株の目標株価を4万円から3万6000円に引き下げた。投資評価は「2」を継続している。「国内ユニクロ事業の売り上げは善戦しているが、海外に依然リスクを感じる」と指摘。国内に関しては前年ハードルが依然高く、ファッショントレンドも向かい風とみている。また、海外事業で中国事業は消費基調の変化に伴い中国アパレル事業自体が在庫過剰に陥った場合は、他社の在庫処分の影響を受ける可能性がある点は懸念材料としている。同証券では、業績予想を見直しており16年8月期の連結営業利益は従来予想1848億円を1727億円(会社予想1800億円)に下方修正している。

■ヒロセ電機 <6806>  12,480円  -240 円 (-1.9%)  本日終値
 ヒロセ電機<6806>は軟調。8日付で岡三証券がレーティング「中立」継続、今16年3月期を通期連結営業利益で従来予想の313億円から会社側計画と同様の290億円(前期325億8800万円)へ、来期予想を320億円から261億円へ引き下げた。スマートフォン向けを中心にコネクタの減収が見込まれるほか、減価償却費の増加(5億円程度)などの固定費増加により利益率の悪化が見込まれると指摘している。

■ウィズ <7835>  490円  +80 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値
 ウィズ<7835>が後場ストップ高。この日の正午ごろ、バンダイナムコホールディングス<7832>が完全子会社化を目指して同社に対してTOBを実施すると発表しており、これを材料視した買いが入っている。主要株主を対象とした第1回公開買い付けで、169万5600株(所有割合55.02%)を下限として1株145円で取得した後、一般株主を対象とした第2回公開買い付けを1株560円で行うという。なお、バンナムHDとウィズの間に取引関係はないものの、バンナムHD傘下のバンダイとの間には、1996年に「たまごっち」を共同で企画・開発したのをきっかけに玩具などの企画開発・製品化に関する業務委託や知的財産権の共同保有・運用に関する取引がある。第1回の買付期間は3月10日から4月7日まで。

●ストップ高銘柄
 アドアーズ <4712>  105円  +30 円 (+40.0%) ストップ高   本日終値
 インタートレード <3747>  405円  +80 円 (+24.6%) ストップ高   本日終値
 サイジニア <6031>  3,950円  +700 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値
 ウィズ <7835>  490円  +80 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値
 マーケットE <3135>  1,060円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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