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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ユニプレス、スズキ、竹内製作所、川崎汽

■ユニプレス <5949>  2,000円  +8 円 (+0.4%)  本日終値
 ユニプレス<5949>が3日ぶりに反発。ゴールドマン・サックス証券は8日、同社株の投資判断を「中立」から「買い」へ引き上げた。目標株価は2900円から3300円に見直した。北米回復を織り込み「強いユニプレスが帰ってくる」と指摘している。約3年間苦しんできた同社北米拠点の生産トラブルは底を打ったと判断、来期にかけて業績のけん引役になるとみている。具体的には北米の収益は15年3月期の2億円の赤字が16年3月期は68億円の黒字、17年3月期は83億円の黒字を試算。同社全体の連結営業利益も17年3月期の連結営業利益は270億円(今3月期は210億円予想)と市場予想250億円を上回るとみている。

■スズキ <7269>  2,837円  +5.5 円 (+0.2%)  本日終値
 スズキ<7269>が小反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は同社に対するリポートで、業績予想を下方修正し目標株価を3620円から3300円へ引き下げている。ただ、自己株式消却の発表を踏まえ、カバレッジセクター内における同社の今後の株価パフォーマンスが相対的に中位になるとみて、レーティングを「アンダーウエート」から「ニュートラル」へ格上げしている。

■クミアイ化学工業 <4996>  1,035円  -113 円 (-9.8%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 クミアイ化学工業<4996>が急落。同社は昨日引け後、16年10月期第1四半期の連結決算を発表。売上高は前年同期比5.4%増の164億1000万円に、営業利益は同4.5%増の11億9000万円となったものの、当期純利益は同24.2%減の12億2400万円となった。会社側では、前年同期に計上した特別利益の影響により純利益が減益になったとしており、通期会社計画に対する営業利益進捗率は26.4%となっている。

■竹内製作所 <6432>  1,451円  -111 円 (-7.1%)  本日終値  東証1部 下落率8位
 竹内製作所<6432>が急落。全体リスクオフ相場と連動するかたちで外国為替市場では再び円高が進行、足もとは1ドル=112円半ばの推移となっており、建機メーカーで売り上げの98%を海外で稼ぐ同社への収益採算悪化懸念が売りを誘っている。欧米景気の減速懸念も来期業績に警戒ムードを漂わせる。

■川崎汽船 <9107>  206円  -13 円 (-5.9%)  本日終値
 川崎汽船<9107>が6営業日ぶりに大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券はリポートで、コンテナスポット運賃低迷が続いているため、4月から5月に行われる欧州向けや北米向けコンテナ運賃の長期契約更改で、現在の長期契約分の利益の大幅剥落は避けられないことや、為替前提を1ドル110円(従来120円)へ変更したことを要因に、17年3月期の業績予想を下方修正している。同証券は、目標株価を298円から260円へ引き下げ。ただ、バリュエーションが割安なだけではなく、業績の最悪期が16年4ー6月期と今後半年以内になる可能性があると見て、レーティングは「オーバーウエイト」を継続している。

■横浜ゴム <5101>  1,732円  -109 円 (-5.9%)  本日終値
 横浜ゴム<5101>が大幅3日続落。8日、独コンチネンタルAG社との業務提携を解消すると発表しており、業績への影響を警戒した売りが出ているようだ。両社は2002年に提携。それぞれ手薄だった欧州と日本の市場で日本車向けタイヤを相互供給してきたが、両社とも独自の海外事業基盤が整ってきたため、発展的に提携を解消するという。なお、合弁会社ヨコハマコンチネンタルタイヤについても3月末までに清算する予定としている。

■日本郵船 <9101>  223円  -13 円 (-5.5%)  本日終値
 日本郵船<9101>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が8日付けでレーティング「オーバーウエート」継続ながら目標株価を416円から300円に引き下げた。総合物流展開による安定高収益を得るというエクイティストーリーに変更はないが、コンテナスポット運賃低迷が続いているため、4月から5月に行われる欧州向けや北米向けコンテナ運賃の長期契約更改で、現在の長期契約分の利益の大幅剥落が避けられないとし、今後の為替前提を1ドル110円(従来は120円)へ変更。これにより、今16年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の510億円(前期661億9200万円)に対して従来予想の677億円から567億円へ、来期予想を758億円から454億円へ引き下げている。

■大同特殊鋼 <5471>  412円  -21 円 (-4.9%)  本日終値
 大同特殊鋼<5471>が大幅続落。UBS証券では、燃料安メリットで相対的に堅調なものの、勢いはないと指摘。マージンが低下基調の高炉や電炉各社よりも燃料費安のサポートがあるとしながらも、自動車、機械、電力インフラ向け製品の需要は力強さに欠けるため、穏やかな増益になると予想。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を520円から470円に引き下げている。

■日本航空電子工業 <6807>  1,216円  -57 円 (-4.5%)  本日終値
 日本航空電子工業<6807>は3日続落。岡三証券が8日付でレーティングを「強気」から「中立」へ、目標株価を2560円から1300円に引き下げた。携帯機器および産機向けでコネクタ事業が伸び悩んでいるほか、航機事業の厳しい状況が続くと指摘。今16年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の176億円(前期258億5100万円)に対して従来予想の265億円から179億円へ、来期予想を286億円から132億円へ引き下げている。

■ウシオ電機 <6925>  1,506円  -57 円 (-3.7%)  本日終値
 ウシオ電機<6925>が大幅続落。大和証券は、同社は従来製品より安価なシネマプロジェクタをローンチすることで中国での販売拡大を狙っていたが、この戦略が想定以上の成果をもたらしたとリポートで解説。当面はこうした販売モメンタムが持続することで、デジタルシネマプロジェクタの販売は好調に推移すると予想し、同証券による16年3月期の営業利益予想は前期比43%増の148億円(前回予想140億円)としている。ただ、17年3月期の営業利益予想は前期比8%減となる136億円(前回予想150億円)で、為替が10億円前後の減益要因となる見通し、としている。同証券は、今後も追加的な自社株買いが行われる可能性に注目したいとし、レーティングは「3」(中立)を継続。目標株価は1500円から1600円へ引き上げている。

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