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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):セブン&アイ、かんぽ生命、LINE関連

■吉野家ホールディングス <9861>  1,348円  -49 円 (-3.5%)  本日終値
 4日、吉野家HD <9861> が16年2月期の連結経常利益を従来予想の34億円→23億円に32.4%下方修正。減益率が14.9%減→42.4%減に拡大する見通しとなったことが売り材料。暖冬と競争激化の影響で「牛すき鍋膳」の販売が計画未達となったことが響く。牛肉の原材料在庫では円高進行で牛肉の市場価格が下がり、評価損が拡大したことも利益を圧迫した。

■セブン&アイ <3382>  4,486円  -161 円 (-3.5%)  本日終値
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>が続落。大和証券は、同社主力のCVSは引き続き好調だが、イトーヨーカ堂(IY)とニッセンホールディングス<8248>が厳しいとリポートで解説。日米のCVSを中心とした中長期の成長性に対する評価は変わらないとしながらも、同証券予想はIY、ニッセンHDを主因に減額。IYは対症療法でなく、より抜本的な構造改革が望まれると指摘している。同証券は、レーティングは「2」(アウトパフォーム)を継続しているものの、目標株価を5800円から5400円へ引き下げている。

■ヒロセ電機 <6806>  12,720円  -450 円 (-3.4%)  本日終値
 SMBC日興証券が4日付でヒロセ電 <6806> の投資判断「3(弱気)」を継続し、目標株価を1万2700円→1万1600円に減額したことが売り材料視された。リポートでは、為替前提とスマートフォンの販売数前提を引き下げたことが目標株価減額の主な要因としている。また、余剰金融資産は株主還元に回すと予想するが、17年3月期以降の業績悪化を考慮すると株価は割高との見方は変わらないと強調。同証券では、17年3月期の連結営業利益を289億円→248億円、18年3月期を302億円→269億円にそれぞれ下方修正した。

■ハイレックス <7279>  2,904円  -101 円 (-3.4%)  本日終値
 4日、ハイレックス <7279> [東証2] が16年10月期の連結経常利益を従来予想の218億円→200億円に8.4%下方修正。従来の6.1%増益予想から一転して2.7%減益見通しとなったことが売り材料視された。期初に為替レートを1ドル=120円と想定していたが、円高進行を踏まえ下期の為替レートを1ドル=110円に見直したことが収益圧迫の要因。

■江崎グリコ <2206>  5,820円  -190 円 (-3.2%)  本日終値
 江崎グリコ<2206>が大幅安。同社はきょう、菓子・飲料などを販売する「グリコネットショップ」で顧客のクレジットカード情報や届け先などの個人情報が不正アクセスにより流出していることが判明したと発表。これが売り材料となっているようだ。同社は、1月29日にクレジットカード会社からカード情報の流出懸念の連絡を受け、同日に同サイトでのクレジットカード決済を停止。第三者調査機関に調査を依頼し、2月1日から調査を始めていた。

■村田製作所 <6981>  14,650円  -410 円 (-2.7%)  本日終値
 村田製作所<6981>が反落。4日付で岡三証券がレーティング「強気」継続ながら目標株価を2万3200円から2万円へ引き下げた。第四半期後半から一部スマートフォン向けで軟調とみられることから同証券では今16年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の2720億円(前期2145億3500万円)に対して従来予想の3005億円から2856億円へ、来期予想を3389億円から2856億円へ下方修正。ただ、スマートフォン販売台数の成長が鈍化した場合でも、1台あたりのコンデンサ容量の増加やSAWデバイス員数の増加等により、市場の拡大が続くとし、同社の場合、製品の開発技術及び量産技術を背景に、こうした市場の恩恵を大きく受けると指摘している。

■かんぽ生命保険 <7181>  2,641円  -71 円 (-2.6%)  本日終値
 かんぽ生命保険<7181>が6営業日ぶりに反落。SMBC日興証券は、日銀の追加金融緩和は同社の事業にマイナスで、同証券の悲観シナリオが顕在化した格好だとリポートで指摘。これを受け、標準・楽観・悲観の業績シナリオを下方に修正、変更ポイントは、日本の長期金利の見通しの下方修正、キャピタルゲインの下方修正としている。同証券は、目標株価を4000円から2900円に引き下げ、投資評価は「1」(アウトパフォーム)を継続している。

■ヤフー <4689>  462円  -12 円 (-2.5%)  本日終値
 ヤフー<4689>が反落。SMBC日興証券は、16年3月期第3四半期にはショッピング事業の取扱高(Yahoo!ショッピング+LOHACO)が前年同期比48%増加するなど大規模な先行投資の成果が確認され、売り場の活性化により出店者からの広告売上高が増加するなど、ショッピング事業によるマネタイズへの期待も高まっていると解説。また、ポイント原資の出店者の負担率を現状の販売価格に対して1.0%から4月1日以降は2.5%に引き上げる方針を示しており、販売促進費の効率化も進める見通しで、取扱高の高い伸び率の持続とコスト効率の改善が両立できるかに注目。投資評価「1」(アウトパフォーム)を継続し、目標株価を650円から600円へ引き下げている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,100円  -129 円 (-2.1%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が軟調。世界株市場は総じて戻り局面にあり、東京市場でも輸出主力株に買い戻しの動きが表面化している。ただ、その代表格である自動車セクターは相対的に戻り足が鈍い。日経平均株価は前週に5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現したが、自動車メーカーや自動車部品メーカーなど70銘柄弱で構成される「輸送用機器」指数は現時点で両移動平均線のゴールデンクロスは達成されていない。その象徴となっているのが東証1部時価総額トップのトヨタの値動きだ。前週後半に3日続伸し6000円台値固めの動きに入ったようにもみえるが、きょうは利益確定の売りに押されている。為替が1ドル=113円台後半の推移と依然として円高警戒ムードが強いことがその背景にある。国内および外資系証券会社の同社株に対する投資判断も2月下旬以降、現状維持もしくは目標株価の引き下げの動きが目立っており、これも買い方の気勢を削ぐ要因となっているようだ。

■日本精工 <6471>  1,115円  -20 円 (-1.8%)  本日終値
 クレディ・スイス証券の機械セクター(自動車消耗品)のリポートでは、現在は需要減局面で、各社の株価は軒並み下落、自動車部品関連銘柄並みの株価バリュエーションが付与されていると指摘。再評価には産業機械向け需要の底打ち・反転が必要との見方から当面は期待薄と考え、円高抵抗力、配当利回り、中長期の成長力で銘柄を選好。コア銘柄として日本精工<6471>を紹介している。

■ネットイヤーグループ <3622>  937円  +150 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 アドウェイズ<2489>やネットイヤーグループ<3622>、メディア工房<3815>などLINE関連の一角がストップ高。LINEが夏前にもNYと東京で上場を検討していると一部報道が伝えていることが背景にあるもよう。また、ネオス<3627>もストップ高に買われ、エムアップ<3661>やイマジニア<4644>も大幅高するなどしており、LINE関連の一角のにぎわいが目立つ格好となっている。

●ストップ高銘柄
 アイビーシー <3920>  1,344円  +300 円 (+28.7%) ストップ高   本日終値
 インタートレード <3747>  245円  +50 円 (+25.6%) ストップ高   本日終値
 ネットイヤーグループ <3622>  937円  +150 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 カイオム <4583>  625円  +100 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 エムアップ <3661>  644円  +100 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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