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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):マネパG、神戸鋼、小野薬、郵船

■マネパG <8732>  982円  +103 円 (+11.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 マネーパートナーズグループ<8732>が異彩高。動意前夜の2月23日の終値は301円で、そこからわずか2週間で株価は3.4倍に化けたことになる。直近9営業日で何と7回ストップ高を演じている。前週末に政府が、ビットコインなど仮想通貨に対する初めての法規制案を閣議決定したことが伝わり、人気が一段と加速した。増し担保や貸株申し込み制限など信用規制の間隙を縫って投機資金流入の勢いが増している。売り残、買い残ともに厚みが加わるなか直近の信用倍率は1.5倍で需給相場の様相が強い。

■ブロードリーフ <3673>  1,405円  +126 円 (+9.9%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 ブロードリーフ<3673>が急伸。ゴールドマン・サックス証券では、同社のみが有する過去30年分の自動車補修部品を全て網羅したデータベースを基に、今後さまざまなマネタイズが本格化すると指摘。短期的な株価カタリストは、4月発表の第1四半期決算における全体収益の底打ちの確認とみて、特に、システム販売における更新需要・新規獲得の推移が計画通りに進捗しているか、トランズアクション収入の前四半期比で増額が続いているかが肝になると解説。レーティングを「中立」から「買い」に、目標株価を1400円から1900円に引き上げている。

■神戸製鋼所 <5406>  104円  +5 円 (+5.1%)  本日終値
 神戸製鋼所<5406>が5日続伸。2月3日に16年3月期業績の下方修正を受けて3年ぶりの2ケタ台に売り込まれて以降、80~90円の底値を這う展開にあったが、3月相場入りとともに動きが一変、戻り足を鮮明としている。全体相場の波乱も足もと収束の方向となるなか、株価低位の銘柄にリターンリバーサル狙いの買いが流入している。同社株も16年3月期の業績悪を大方織り込み、この流れに乗っている。信用取組も売り残が急増、26日申し込み現在で前週比450万株増の2250万7000株となり、目先買い戻しの動きも戻り足を助長している格好だ。鉄鋼株は中国の景気減速や過剰生産懸念で逆風環境を強いられてきたが、5日開幕の全人代で浮上したインフラ投資による経済活性化思惑が、鉄鋼セクターにもプラスに働いている。

■小野薬品工業 <4528>  22,465円  +955 円 (+4.4%)  本日終値
 4日、小野薬 <4528> が3月31日現在の株主を対象に1→5の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の5分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■東邦チタニウム <5727>  1,065円  +40 円 (+3.9%)  本日終値
 東邦チタニウム<5727>が高い。スポンジチタンの在庫調整が最終段階に近づいているとの観測が強まっており、今後は増産指向にある航空機業界向けに中期的な同商品の需要後押しが見込まれる。そのなか、同社はサウジアラビアでスポンジチタン製造合弁事業のための新会社を設立したことを発表、出資比率は合弁相手先であるAMIC社が65%、同社が35%。2017年内の営業開始を予定しており、これが新たな株価支援材料となっている。また、チタンインゴットの出荷も企業の設投需要の回復を背景に会社側の想定ラインを上回る好調な推移をみせているもようだ。

■日本郵船 <9101>  239円  +4 円 (+1.7%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株の上昇が目立つ。海運セクターは業種別値上がり率でトップに買われている。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数の底入れが一段と鮮明となってきた。中国の景気減速などを背景にばら積み船市況は低迷を続けてきたが、ここにきて中国政府当局の経済政策などへの期待感が強まっており、連動するようにバルチック指数の上昇が顕著だ。前週末時点で7ポイント高の349と16日続伸、一方通行の戻り足をみせており、低位株の宝庫である海運セクターの見直し人気にもつながっている。

■鳥居薬品 <4551>  2,682円  +32 円 (+1.2%)  本日終値
 鳥居薬品<4551>が5日続伸。前週末4日の取引終了後、JT<2914>が、抗HIV薬「エルビテグラビル/コビシスタット/エムトリシタビン/テノホビル アラフェナミドフマル酸塩(E/C/F/TAF)配合錠」の日本国内における製造販売承認申請を行ったと発表しており、販売を行う鳥居薬により恩恵が大きいとの見方から買いが入っているようだ。同配合錠は、鳥居薬が13年より国内で販売している抗HIV薬「スタリビルド配合錠」の4つの有効成分のうち、テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩を、テノホビル アラフェナミドフマル酸塩に置き換えた配合錠で、1日1回1錠の服薬で治療を行う抗HIV薬。1日1回1錠の服薬で治療を行うという。

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