【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):スクエニHD、パソナG、三菱マ、パナソニック
■オンワード <8016> 731円 +7 円 (+1.0%) 本日終値
オンワードホールディングス<8016>は全般軟調相場に逆行し5日続伸。同社は4日取引終了後、保有株の売却に伴い特別利益を計上すると発表した。売却したのは保有する上場有価証券5銘柄で2月17~29日の期間内に売却、売却益の22億7600万円を16年2月期に特別利益として計上する。業績予想については、他の要因も含め修正が必要な場合には速やかに開示する方針だが、同社の現時点での16年2月期最終利益は43億円(前の期比2.3%増)を予想していることから、利益面でのプラスのインパクトは大きい。
■スクエニHD <9684> 2,847円 +18 円 (+0.6%) 本日終値
スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が続伸。ゴールドマン・サックス証券は4日、同社株の「買い」の投資判断を再強調した。「強いパイプラインで来期最高益への道筋明確に」と指摘している。ゲームセクターのなかでも同社のパイプラインの強さは目を引き、17年3月期は大型新作「Final Fantasy XV」の営業利益貢献80億円を織り込み、連結営業利益は488億円と最高益を大きく更新する見込み。18年3月期も大型作品が続くなかで、17年3月期のPERは10倍前後と割安感を指摘している。特に3月31日の深夜に行われるFinal Fantasy XVの発表会に注目としており、発売時期やその他詳細が明確になるとみている。
■パソナグループ <2168> 730円 +4 円 (+0.6%) 本日終値
パソナグループ<2168>は続伸。労働市場の需要は引き続き旺盛であり、企業の求人需要の増勢を背景に人材ビジネスを手掛ける企業の派遣料引き上げの動きが顕在化している。パソナグループなど派遣大手は来年度に3年連続となる値上げ(上げ幅は2~5%)を要請する動きが伝わっており、これが株価を強く刺激する格好となった。安倍政権は「一億総活躍社会」を掲げ、高齢者や女性の活用を後押ししているほか、慢性的な人材不足に対応し、外国人の活用に前向きに取り組める環境を整備する構えもみせている。しかし、現状は労働時間や労働規制などのハードルも高く、有効求人倍率は今後もバブル期並みの高値推移が予想され、つれて派遣社員などの賃金上昇傾向も続きそうだ。
■三菱マテリアル <5711> 363円 +2 円 (+0.6%) 本日終値
三菱マテリアル<5711>が小幅に続伸。大和証券は、同社の16年3月期会社経常利益計画は880億円から730億円へ下方修正されたことについて、超硬工具の販売見通しは前年度比横這いへ修正された模様とリポートで指摘。ただ、非鉄市況が大きく下落する中、北米セメントや銅製錬事業等を有する同社のファンダメンタルズは、金属価格低迷や鉱山の操業立ち上げで苦しむ同業他社比で相対的に良好と解説。レーティングは「2」(アウトパフォーム)を継続し、目標株価を480円から420円へ引き下げている。
■三井金属 <5706> 198円 +1 円 (+0.5%) 本日終値
三井金属鉱業<5706>が小動き。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、過去のバリュエーションから算出した底値は165円で、足もとの株価はそれに近いと指摘。それでも、成長コア3事業(触媒、銅箔、電池材料)の成長が鈍化していることから、今後の成長ストーリーが見えなければ、株価はボトム圏で停滞する可能性が残ると解説。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を245円から225円に引き下げている。
■パナソニック <6752> 1,020円 +4.5 円 (+0.4%) 本日終値
パナソニック<6752>は堅調。同社は4日、「ドローン検知システム」を開発したことを発表した。新たに開発したシステムは新開発の32チャンネル集音アレイマイクと、IP対応の全方位カメラとを組み合わせることで、約300メートル先から飛来するドローン(複数の回転翼を持つ小型無人航空機)を確認することができるもの。7日より受注を開始、8日から東京ビッグサイトで開催される第24回セキュリティ・安全管理総合展「SECURITY SHOW 2016」でも参考出展する予定。
■日本電子 <6951> 531円 -43 円 (-7.5%) 本日終値 東証1部 下落率3位
日本電子<6951>が急落。野村証券では、主力の電子顕微鏡の最大のライバル米国FEI社とは、10~12月期から価格競争が激化していると指摘。1月以降はドル円為替が円高に転じたことを加味すると、理科学機器事業の会社予想売上高730億円の達成は難しいと考え、16年3月期の営業利益予想を60億円から55億円(会社計画は65億円)に引き下げ。レーティングを「バイ」から「ニュートラル」に、目標株価を700円から530円に引き下げている。
■ジェイアイエヌ <3046> 4,395円 -350 円 (-7.4%) 本日終値 東証1部 下落率4位
ジェイアイエヌ<3046>が反落。前週末4日の取引終了後に発表した2月度の月次売上高状況(速報)で、既存店売上高は前年同月比8.8%増と11カ月連続で前年実績を上回ったが、サプライズはないとの見方が強く、利益確定売りが先行している。2月売り上げには、「バイカラーメタル」「コンビネーションエアフレーム」「ウッドトーン」などさまざまなスポット商品を展開したことが寄与した。ただ、1月28日に発売した「JINS 花粉 CUT」は、花粉飛散時期などの影響から出足の鈍い状況となっているという。なお、全店売上高は同14.0%増だった。
■ハローズ <2742> 2,459円 -109 円 (-4.2%) 本日終値
4日、ハローズ <2742> が156万5300株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限23万4700株の第三者割当増資を実施を発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の9.92%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が懸念された。発行価格は3月14日から17日までのいずれかの日に決定。最大で42億1982万円の調達資金については、全額を設備投資資金に充てる。
■西尾レントオール <9699> 2,563円 -95 円 (-3.6%) 本日終値
西尾レントオール<9699>は4日ぶりに反落。岩井コスモ証券は4日、同社株の目標株価を3500円から3000円に引き下げた。投資判断は「B+」を継続した。建築やトンネル工事向けレンタル需要は増加しているが同証券では、償却負担の増加が重荷となり16年9月期連結営業利益は130億円(会社予想133億7400万円)と計画未達を予想している。ただ、17年9月期は五輪関連向けに一段のレンタル需要増も見込めるとして、同利益は143億円への増益を予想している。
株探ニュース
オンワードホールディングス<8016>は全般軟調相場に逆行し5日続伸。同社は4日取引終了後、保有株の売却に伴い特別利益を計上すると発表した。売却したのは保有する上場有価証券5銘柄で2月17~29日の期間内に売却、売却益の22億7600万円を16年2月期に特別利益として計上する。業績予想については、他の要因も含め修正が必要な場合には速やかに開示する方針だが、同社の現時点での16年2月期最終利益は43億円(前の期比2.3%増)を予想していることから、利益面でのプラスのインパクトは大きい。
■スクエニHD <9684> 2,847円 +18 円 (+0.6%) 本日終値
スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が続伸。ゴールドマン・サックス証券は4日、同社株の「買い」の投資判断を再強調した。「強いパイプラインで来期最高益への道筋明確に」と指摘している。ゲームセクターのなかでも同社のパイプラインの強さは目を引き、17年3月期は大型新作「Final Fantasy XV」の営業利益貢献80億円を織り込み、連結営業利益は488億円と最高益を大きく更新する見込み。18年3月期も大型作品が続くなかで、17年3月期のPERは10倍前後と割安感を指摘している。特に3月31日の深夜に行われるFinal Fantasy XVの発表会に注目としており、発売時期やその他詳細が明確になるとみている。
■パソナグループ <2168> 730円 +4 円 (+0.6%) 本日終値
パソナグループ<2168>は続伸。労働市場の需要は引き続き旺盛であり、企業の求人需要の増勢を背景に人材ビジネスを手掛ける企業の派遣料引き上げの動きが顕在化している。パソナグループなど派遣大手は来年度に3年連続となる値上げ(上げ幅は2~5%)を要請する動きが伝わっており、これが株価を強く刺激する格好となった。安倍政権は「一億総活躍社会」を掲げ、高齢者や女性の活用を後押ししているほか、慢性的な人材不足に対応し、外国人の活用に前向きに取り組める環境を整備する構えもみせている。しかし、現状は労働時間や労働規制などのハードルも高く、有効求人倍率は今後もバブル期並みの高値推移が予想され、つれて派遣社員などの賃金上昇傾向も続きそうだ。
■三菱マテリアル <5711> 363円 +2 円 (+0.6%) 本日終値
三菱マテリアル<5711>が小幅に続伸。大和証券は、同社の16年3月期会社経常利益計画は880億円から730億円へ下方修正されたことについて、超硬工具の販売見通しは前年度比横這いへ修正された模様とリポートで指摘。ただ、非鉄市況が大きく下落する中、北米セメントや銅製錬事業等を有する同社のファンダメンタルズは、金属価格低迷や鉱山の操業立ち上げで苦しむ同業他社比で相対的に良好と解説。レーティングは「2」(アウトパフォーム)を継続し、目標株価を480円から420円へ引き下げている。
■三井金属 <5706> 198円 +1 円 (+0.5%) 本日終値
三井金属鉱業<5706>が小動き。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、過去のバリュエーションから算出した底値は165円で、足もとの株価はそれに近いと指摘。それでも、成長コア3事業(触媒、銅箔、電池材料)の成長が鈍化していることから、今後の成長ストーリーが見えなければ、株価はボトム圏で停滞する可能性が残ると解説。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を245円から225円に引き下げている。
■パナソニック <6752> 1,020円 +4.5 円 (+0.4%) 本日終値
パナソニック<6752>は堅調。同社は4日、「ドローン検知システム」を開発したことを発表した。新たに開発したシステムは新開発の32チャンネル集音アレイマイクと、IP対応の全方位カメラとを組み合わせることで、約300メートル先から飛来するドローン(複数の回転翼を持つ小型無人航空機)を確認することができるもの。7日より受注を開始、8日から東京ビッグサイトで開催される第24回セキュリティ・安全管理総合展「SECURITY SHOW 2016」でも参考出展する予定。
■日本電子 <6951> 531円 -43 円 (-7.5%) 本日終値 東証1部 下落率3位
日本電子<6951>が急落。野村証券では、主力の電子顕微鏡の最大のライバル米国FEI社とは、10~12月期から価格競争が激化していると指摘。1月以降はドル円為替が円高に転じたことを加味すると、理科学機器事業の会社予想売上高730億円の達成は難しいと考え、16年3月期の営業利益予想を60億円から55億円(会社計画は65億円)に引き下げ。レーティングを「バイ」から「ニュートラル」に、目標株価を700円から530円に引き下げている。
■ジェイアイエヌ <3046> 4,395円 -350 円 (-7.4%) 本日終値 東証1部 下落率4位
ジェイアイエヌ<3046>が反落。前週末4日の取引終了後に発表した2月度の月次売上高状況(速報)で、既存店売上高は前年同月比8.8%増と11カ月連続で前年実績を上回ったが、サプライズはないとの見方が強く、利益確定売りが先行している。2月売り上げには、「バイカラーメタル」「コンビネーションエアフレーム」「ウッドトーン」などさまざまなスポット商品を展開したことが寄与した。ただ、1月28日に発売した「JINS 花粉 CUT」は、花粉飛散時期などの影響から出足の鈍い状況となっているという。なお、全店売上高は同14.0%増だった。
■ハローズ <2742> 2,459円 -109 円 (-4.2%) 本日終値
4日、ハローズ <2742> が156万5300株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限23万4700株の第三者割当増資を実施を発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の9.92%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が懸念された。発行価格は3月14日から17日までのいずれかの日に決定。最大で42億1982万円の調達資金については、全額を設備投資資金に充てる。
■西尾レントオール <9699> 2,563円 -95 円 (-3.6%) 本日終値
西尾レントオール<9699>は4日ぶりに反落。岩井コスモ証券は4日、同社株の目標株価を3500円から3000円に引き下げた。投資判断は「B+」を継続した。建築やトンネル工事向けレンタル需要は増加しているが同証券では、償却負担の増加が重荷となり16年9月期連結営業利益は130億円(会社予想133億7400万円)と計画未達を予想している。ただ、17年9月期は五輪関連向けに一段のレンタル需要増も見込めるとして、同利益は143億円への増益を予想している。
株探ニュース