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2016年02月26日19時00分

【特集】小川英幸氏【反転上昇なるか? 3月期末相場】(1) <相場観特集>

小川英幸氏(光世証券 本店コンサルティンググループ 課長代理)

 26日の東京株式市場は、前日の欧米株式市場が総じて大幅上昇したことや外国為替市場での円安・ドル高進行を好感。日経平均株価終値は、前日比48円高の1万6188円と小幅ながら続伸した。来週からはいよいよ3月期末相場に突入する。株式市場は果たして、反転上昇軌道が鮮明になるのか、第一線の専門家に見通しを聞いた。

●「マイナス金利の好影響は徐々に表面化へ」

小川英幸氏(光世証券 本店コンサルティンググループ 課長代理)

 思い切った追加緩和策にも関わらず、日本株は調整色の濃い展開が続いている。海外要因によるリスクオフの流れに加え、マイナス金利のネガティブ面まで取り沙汰された。しかし、本当の下落要因は、構造改革と成長戦略を担う第3の矢が期待通りに放てていないことではないか。日本のGDPは2四半期連続でマイナス成長になるなど冴えない。そのため、2013年末から成長期待で買っていた海外投資家の資金が流出し始めているというのが現状だ。

 一方、マイナス金利政策は、株価の下落もあって、ネガティブ要因とされているが、そうではない。これまで銀行に資金が滞留する傾向にあった日本において、ドラスティックな資金の流れの変化が起きそうだ。今想定されている、金庫に現金を入れるということとは異なるポジティブな動きが、徐々に表面化し、今後その影響は株式にも現れるのではないか。いずれにせよ、再帰性といった負の連鎖に陥らせないことが重要である。

 現在は、アベノミクスが再び自信と市場からの信任を取り戻せるかどうかの正念場であるが、近く再び期待フェーズに戻る可能性が高いと見ている。これまで発表されてきた政策が現実化し、古くなった設備が刷新されるような動きが見られるのではないか。中でも、マイナス金利政策導入と収入源に変化があった金融機関が、どのようにフィンテックを取り込んでいくかに注目している。

(聞き手・加藤智)

<プロフィール>(おがわ・ひでゆき)
1977年滋賀県生まれ、2000年滋賀大学経済学部卒。光世証券入社後、先物オプションや現物の自己売買部門を経て、2015年12月からコンサルティンググループに所属。

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