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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヤマトHD、横河電、ヤマハ発、マツダ

■ヤマトホールディングス <9064>  2,346.5円  +3.5 円 (+0.2%)  本日終値
 ヤマトホールディングス<9064>が小動き。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、同社の小型宅配商品であるネコポスは既存のヤマトDM便の配送とほぼ同じオペレーションであるとリポートで紹介。DM便の配送を担ってきたアルバイトやパート戦力はDM便の大幅減とともに余力がでていると見て、これをそのままネコポス配送戦力として活用できればより高い利益率が見込めると解説。現場の指導力が鍵となるが、これに注目したいとの見解を示している。同証券は、レーティングは「アンダーウエイト」を継続し、目標株価は1860円から1840円へ調整している。

■双葉電子工業 <6986>  1,387円  -152 円 (-9.9%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 双葉電子工業<6986>が急落。23日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続ながら目標株価を1870円から1850円に引き下げた。OLEDパネルとタッチパネルが中長期的な収益を牽引するエクイティストーリーに変更はないものの、マクロ景気減速に伴う生産器材の需要減速などを考慮。今16年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の17億円(前期19億100万円)に対して従来予想の16億円から15億円へ、来期予想を29億円から25億円へ引き下げている。

■横河電機 <6841>  1,062円  -74 円 (-6.5%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 横河電機<6841>が大幅反落し、昨年来安値を更新。クレディ・スイス証券は、同社に対する業績予想を減額修正。同社が依存するダウンストリーム市場のピークアウト、同社月次受注のマイナス幅拡大懸念、英国KBC社買収に伴うエクイティ・ファイナンスの実施懸念、来17年3月期業績は円高進行で採算低下などから減益転落が懸念されることに加えて、同社期初業績ガイダンスは例年弱めでガイダンスリスクが残る点を要因に、投資評価を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」へ格下げ。目標株価は1700円から1000円へ引き下げられた。

■黒田電気 <7517>  1,513円  -86 円 (-5.4%)  本日終値
 黒田電気<7517>が続落。いちよし経済研究所は23日、同社株のフェアバリューを2100円から1600円に引き下げた。レーティングは「B」を継続している。同社は1月末に16年3月期業績予想の下方修正を発表したが、同経研では業績悪化の要因として「北米向け液晶テレビ用パネルや海外子会社が不振だった模様」と指摘。スマートフォン関連ビジネスも失速しているとし、「業績は踊り場を迎える見通し」とみている。同経研では、会社予想と同様に16年3月期の連結営業利益は従来予想105億円から80億円(前期比19.2%減)に引き下げたほか、17年3月期の同利益も従来予想110億円から80億円に減額している。

■ヤマハ発動機 <7272>  1,690円  -70 円 (-4.0%)  本日終値
 ヤマハ発動機<7272>が4日続落。SMBC日興証券が同社に関するリポートをリリース。同証券の為替前提見直し(1ドル=従来120円→今回110円、1ユーロ=従来130円→今回125円)等による業績予想修正に加え、会社計画に対する新興国の大幅な台数変動リスクを考慮して、目標株価を3000円から2400円へ引き下げ、投資評価は「2」(中立)を継続している。同証券ではまた、現時点では、新商品投入継続に伴う値上げ効果の拡大やインドネシアのミックス改善並びに輸出拡大に伴うルピア安に対する相殺効果等を考慮すると、「慎重に出し過ぎて反省している」とした会社計画並みの水準は概ね達成可能と考えると解説。当面は、「株式市場からともにリスク視されている新興国と欧米の販売動向に注目」としている。

■マツダ <7261>  1,567.5円  -41 円 (-2.6%)  本日終値
 マツダ<7261>やセイコーエプソン<6724>などユーロ関連株が安い。英国の欧州連合(EU)離脱観測が高まるなか、ユーロは軟調な動きが続いている。この日の東京市場で、ユーロは対円で1ユーロ=123円05銭と13年4月以来、2年10カ月ぶりのユーロ安・円高水準をつけた。欧州向け売り上げ比率の高いユーロ関連株にとって、ユーロ安は業績の悪化要因となるとの見方から売りが先行している。

■日本ガイシ <5333>  2,022円  -43 円 (-2.1%)  本日終値
 日本ガイシ<5333>が反落。大和証券は同社に関するリポートをリリース。大和による業績予想を増額修正している。ただ、円安メリットの一巡、グローバル生産体制の強化、増産投資費用先行による主力のセラミックス事業の利益率低下から、来期業績が踊り場となるとの見方を継続している。同証券ではレーティングは「3」(中立)を継続し、目標株価を2900円から2500円へ引き下げている。

■ホンダ <7267>  2,848円  -58.5 円 (-2.0%)  本日終値
 ホンダ<7267>が4日続落。外為市場でドル・円が一時111円台をつけるなど、自動車株に買いが入りにくい地合いで軒並み安となっている。ただ、ホンダに関しては、SMBC日興証券がリポートをリリースしたことが確認されている。同証券は、為替前提見直し等により、業績予想は下方修正しているものの、目標株価は、PBR0.7倍台まで下落した株価水準を考慮して、16年3月期予想BPS1倍水準である3900円を継続、投資評価は「3」(アンダーパフォーム)から「2」(中立)へ格上げしている。同証券ではまた、引き続き、株式市場の混迷はリスクであるとしながらも、当面、PBR1倍回復とともに、2月以降、米国でフル寄与が始まる新型「シビック」の販売動向等に注目したいとの見解を示している。

■石油資源開発 <1662>  2,475円  -43 円 (-1.7%)  本日終値
  石油資源開発<1662>、昭和シェル石油<5002>やコスモエネルギーホールディングス<5021>など石油関連株が下落。23日のWTI原油先物価格は大幅下落し、終値ベースで前日比1ドル52セント安の31ドル87セントに値を下げた。サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相が「産油国に十分な信頼感が醸成されておらず、減産は期待できない」と発言。これを受け原油価格は下落。この日の東京株式市場でも、石油関連株に売りが先行している。

■清水建設 <1803>  839円  -12 円 (-1.4%)  本日終値
 清水建設<1803>が続落。野村証券では、15年12月末時点での建築受注残高は前年同期比で減少しているものの、引き続き首都圏を中心に受注候補となる案件は豊富で、現状の採算を重視した受注スタンスに大きな変更はないと指摘。資材、労務といったコストは短期的には低下傾向で推移するため、同業他社と同様に建築の粗利率は上昇傾向が続くとみて、17年3月期も営業増益が継続すると解説。レーティング「バイ」を継続、目標株価は1360円から1140円に引き下げている。

●ストップ高銘柄
 TDCソフト <4687>  1,352円  +300 円 (+28.5%) ストップ高   本日終値
 セレス <3696>  1,388円  +300 円 (+27.6%) ストップ高   本日終値
 ウィズ <7835>  377円  +80 円 (+26.9%) ストップ高   本日終値
 マネパG <8732>  381円  +80 円 (+26.6%) ストップ高   本日終値
 ロジコム <8938>  2,101円  +400 円 (+23.5%) ストップ高   本日終値
 など、13銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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