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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):クオール、ホシザキ、信越化、OLC

■クオール <3034>  1,456円  +35 円 (+2.5%)  本日終値
 23日、クオール <3034> が16年3月期の年間配当を従来計画の20円→24円(前期は20円)に増額修正したことが買い材料視された。業績好調を踏まえ、株主への利益還元を増やす。保険薬局事業の好調や採算改善を背景に、今期の連結経常利益は前期比43.1%増の61億円と、2期連続の過去最高益を見込む。発表を受けて、株主還元の強化を好感する買いが向かった。

■ホシザキ電機 <6465>  8,690円  +180 円 (+2.1%)  本日終値
 ホシザキ電機<6465>が反発。東海東京調査センターでは、足元の国内売り上げは前年比で5%程度の増収を確保していると指摘。15年は猛暑であったこともあり、16年は業務用冷蔵庫や製氷機、ビルディスペンサなどの設備投資が増加すると予想。ホテルや病院・老健向けなどにも営業開拓が進んでいることが、16年の業績を押し上げそうとみて、16年12月期営業利益を355億円(会社計画は342億円)と予想。レーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価を8620円から9800円に引き上げている。

■上新電機 <8173>  863円  +17 円 (+2.0%)  本日終値
 23日、上新電 <8173> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.90%にあたる100万株(金額で8億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月24日から17年2月23日まで。

■信越化学工業 <4063>  5,732円  +89 円 (+1.6%)  本日終値
 信越化学<4063>が小動き。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、化学セクターを取り巻く環境は、中国経済減速や円高など悪材料が重なっていると指摘。同社に関しては、シリコンウエハーや塩ビ樹脂など、それらの影響を受けざるを得ない事業を主力としているものの、過去の不況局面では何度も同業他社の悪化を後目に安定した利益を上げてきた実績があると解説。今回の環境悪化局面でもそうした強力な不況抵抗力が示されると考え、株価は上昇すると予想。レーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエイト」に引き上げ、目標株価を7050円から6950円に調整している。

■千代田化工建設 <6366>  866円  +10 円 (+1.2%)  本日終値
 クレディ・スイス証券のプラントセクターのリポートでは、原油価格に連動する格好でオイルメジャー各社のアップストリーム事業の営業利益は底打ち傾向と指摘。それでも、ダウンストリーム事業の営業利益は逆にピークアウト傾向を強め始めているとの見方で、原油安が世界経済に及ぼす悪影響は極めて深刻なことから、産油国を始め政策当局者が何らかの対策を講じる可能性も高そうと解説。個別では、千代田化工建設<6366>をトップピックで推奨している。

■阪急阪神 <9042>  711円  +7 円 (+1.0%)  本日終値
 阪急阪神ホールディングス<9042>が反発。23日付で岡三証券が目標株価は845円から830円へ引き下げたがレーティングは「中立」から「強気」へ引き上げた。施設用地の売却や鉄道運輸収入およびホテルセグメントが好調に推移。今16年3月期は通期連結営業利益で従来予想の1060億円から会社側計画と同様の1100億円(前期940億2600万円)へ、来期予想を950億円から980億円へ引き上げている。

■オリエンタルランド <4661>  7,855円  +72 円 (+0.9%)  本日終値
 オリエンタルランド<4661>は堅調。同社は23日、東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントに、新しい飲食施設「ハドソンリバー・ハーベスト」が4月15日にオープンすることを発表した。「ハドソンリバー・ハーベスト」では、東京ディズニーシーで初めて、ベイクドポテトを2種類販売。また、サンライズをイメージしたソフトドリンクや、サンセットをイメージしたアルコールドリンクも販売。併設されるテラス席は開放的な造りとなっており、心地よい空間とともに料理やドリンクを楽しむことができる。

■ヤマハ <7951>  3,125円  +15 円 (+0.5%)  本日終値
 ヤマハ<7951>は横ばい圏で推移。ドイツ証券は24日、同社株の目標株価を2500円から2800円に引き上げた。ただ、投資判断は「ホールド」を継続した。「楽器業界でのグローバルトップブランドとしての地位を名実ともに確立しつつある印象」と評価している。一方、足もとの円高傾向は業績の押し下げ要因となるとみており、17年3月期は減益を予想。ポジティブ要因とネガティブ要因が混在していることを指摘している。

■三井不動産 <8801>  2,568.5円  +6 円 (+0.2%)  本日終値
 UBS証券の不動産セクターのリポートでは、マイナス金利政策下で不動産向け貸出しは更に増加する可能性が高いと指摘。大手不動産会社の株価はCPI等のマクロ指標に先行して動く傾向があるとみて、原油価格が底打ちする等してわずかでもインフレ期待が醸成され、来年にかけて少しでもCPIが改善する見通しが市場に広がれば、株価上昇に持続性が出てくると解説。株価は既にデフレへの回帰を織込み済みで割安と評価し、個別では、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>、NTT都市開発<8933>のレーティング「バイ」を継続している。

■ぐるなび <2440>  2,486円  +4 円 (+0.2%)  本日終値
 ぐるなび<2440>が反発。いちよし経済研究所が23日付で投資判断「B」を継続しつつ、フェアバリューを2100円から2300円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。3日に発表した10~12月決算が営業利益20.8億円(前期比35.2%増)となり、同研究所予想の17億円を上回ったことを評価。これを受けて、人件費や広告宣伝費・販促費の効率化が進んでいるとして、同研究所の16年3月期営業利益予想を63億円から64億円(会社予想64億円)へ引き上げたことが要因としている。

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