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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄  (5日大引け後 発表分)

 5日引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能の高い銘柄を取り上げた。

 ウィルG <6089>  ★今期最高益予想を22%上乗せ、配当も13.5円増額
 ◆16年3月期の連結経常利益を従来予想の10.9億円→13.4億円に22.5%上方修正。増益率が15.2%増→41.1%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。家電量販店や食品製造業向けに人材派遣の受注が好調で、売上が計画を上回ることが寄与。利益率の高い業務請負の伸長に加え、システム投資の一部未消化も上振れに貢献する。
  併せて、期末一括配当を従来計画の6.5円→20円(前期は1→2の株式分割前で24円)に大幅増額修正した。業績好調による普通配当3.5円に加え、持株会社設立10周年記念配当10円を上積みする。期末配当利回りは2.51%に上昇。
  さらに、株主優待制度を新設すると発表。株主還元の拡充を好感する買いが期待される。

 インベスC <1435> [東証M]  ★前期最高益予想を32%上乗せ、配当も5円増額
 ◆15年12月期の経常利益(非連結)を従来予想の14.2億円→18.8億円に31.6%上方修正。増益率が51.9%増→99.8%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。アパート建築請負の受注棟数が想定より伸び、売上が計画を上回ったことが寄与。販管費の抑制も利益を押し上げた。
  併せて、マザーズ上場記念配当5円を実施する形で、期末一括配当を従来計画の15円→20円に大幅増額修正した。

 PS三菱 <1871>   ★4-12月期(3Q累計)経常は2.5倍増益・通期計画を超過
 ◆16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の25.2億円に急拡大して着地。土木・建築工事の減少で減収となったものの、合理化による原価低減や販管費の抑制が奏功し、採算が急改善した。
  最繁忙期となる1-3月期(第4四半期)を前に、通期計画の14.6億円を既に72.8%も上回っており、通期上振れが期待される。

 クックパッド <2193>   ★前期税引き前は66億円で2期ぶり最高益
 ◆15年12月期の連結税引き前利益は66.5億円になり、2期ぶりに過去最高益を更新した。料理レシピサイト「クックパッド」の有料会員が伸びたうえ、スマートフォン広告の売上も拡大したことが寄与。
  業績好調に伴い、従来未定としていた前期の期末一括配当を10円実施するとし、今期の年間配当は未定とした。
  なお、16年12月期の業績見通しは開示しなかった。

 ヒビノ <2469> [JQ]  ★今期最高益予想を24%上乗せ、配当も40円増額
 ◆16年3月期の連結経常利益を従来予想の29億円→36億円に24.1%上方修正。増益率が2.1倍→2.7倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、3回目。電波法改正による特定ラジオマイク(ワイヤレスマイク)の周波数移行に伴う特需で、ワイヤレスシステムの販売が想定以上に伸びることが寄与。
  業績上振れに伴い、今期の期末配当を従来計画の20円→60円(前期は15円)に大幅増額修正した。
  予想PERが7.8倍→6.4倍に低下する一方、期末配当利回りが2.14%に上昇し、割安感が強まった。

 共和レ <3553>   ★4-12月期(3Q累計)経常は42%増益、今期配当を5円増額
 ◆16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比41.8%増の26.1億円に拡大して着地。主力の自動車内装用レザーで高級車向けの販売が伸びたことが収益を押し上げた。原価低減による採算改善も大幅増益に貢献した。
  通期計画の31億円に対する進捗率は84.3%に達しており、通期上振れが期待される。
  併せて、創立80周年記念配当5円を実施する形で、今期の期末配当を従来計画の14円→19円(前期は17円)に増額修正した。期末配当利回りが2.33%に上昇し、配当取りを狙う買いが期待される。

 日本一ソフト <3851> [JQ]  ★今期経常を一転2.5倍増益に上方修正
 ◆16年3月期の連結経常利益を従来予想の1億2200万円→3億8000万円に3.1倍上方修正。従来の21.3%減益予想から一転して2.5倍増益見通しとなった。新規ゲームタイトルの販売好調に加え、利益率の高いダウンロード販売やロイヤリティ収入が伸びることが寄与。円安による為替差益の発生も上振れに貢献する。

 NTT <9432>   ★4-12月期(3Q累計)税引き前は23%増益、今期配当を10円増額
 ◆16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益は前年同期比23.2%増の1兆1211億円に伸びて着地。スマートフォンやタブレット端末の2台目需要の増加を背景に、通信収入が伸びた移動通信事業が収益を牽引した。コスト効率化による販管費の抑制も大幅増益に貢献した。
  通期計画の1兆2200億円に対する進捗率は91.9%に達しており、通期上振れが期待される。
  業績好調に伴い、今期の期末配当を従来計画の50円→60円(前期は45円)に増額修正した。

このほか、以下の銘柄の動向も注目される。

○森組 <1853> [東証2] ★今期経常を22%上方修正、配当も3円で24期ぶり復配へ
○オカモト <5122>  ★今期経常を17%上方修正・最高益予想を上乗せ
○モスフード <8153>  ★4-12月期(3Q累計)経常は2.6倍増益・通期計画を超過

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