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【通貨】来週の為替相場見通し=日銀のマイナス金利導入効果を注視

 来週の外国為替市場のドル円相場は、新たに導入された日銀のマイナス金利の効果を確かめる展開となりそうだ。予想レンジは1ドル=119円80~122円00銭。

 29日の日銀金融政策決定会合では、金融機関が保有する日銀の当座預金の一部に0.1%のマイナス金利を導入すると発表。日銀の追加緩和はサプライズとなり、一時121円41銭までドル高・円安が進んだ。ただ、マイナス金利導入には強弱感が対立。その後、119円台に下落する場面があるなど、ドル円相場は乱高下した。

 量的・質的緩和に新たに「金利」を加えた格好だが、アナリストからは「これまでに比べ間接的な緩和であり、効果が出るのには時間がかかる」との見方があり、過去のバズーカ的な威力はないとみる声が少なくない。120円台を回復したが、一段の円安には米国など海外要因の後押しが必要になりそうだ。
  
 来週は5日に1月米雇用統計が発表される。また、1日に米1月ISM製造業景況感指数、中国1月製造業PMI、3日に米1月ADP雇用統計などの発表があり、米国と中国動向が相場を左右しそうだ。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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