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【特集】【中国の視点】日本のインド高速鉄道受注、米国が最も喜ぶ


インドの高速鉄道が、日本の新幹線方式を採用することで合意した。総工費は約9800億ルピー(約2兆円)となり、日本は建設費の81%に相当する資金を年0.5%という低金利を提供することで約束した。また、インドはほかの経済分野においても日本との協力を強化する意向を示している。

中国メディアは、インド高速鉄道の新幹線技術を採用することについて、インドネシア高速鉄道での日本の敗北がこれで挽回できると指摘。また、日本が軍事産業の技術をインドにも提供すると承諾しており、これは米国がもっとも喜ぶ結果になると分析した。

米国は、アジア太平洋地域の民主主義大国であるインドが日本やオーストラリア、インドネシアなどとの接近を望んでおり、民主主義大国の結束を通じて拡大する中国の勢力をけん制する狙いがあると指摘された。

日印の貿易額は日中貿易額の5%にとどまっているほか、中印の貿易額の25%となっている。そのため、日本やオーストラリア、インドネシア、インドなどの結束が一段と高まれば、米国にとって有利になると分析された。

なお、安倍首相は昨年、5年以内にインドへの投資を倍増させる方針を示した。日本は現在、インドの第4となる投資国であり、日本からの投資額は全体の7%に占めている。
《ZN》

 提供:フィスコ

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