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【市況】明日の株式相場見通し=自律反発期待も手控え続く、75日線割れで調整色強まる

 あす(16日)の東京株式市場は、きょうまでの2日間で日経平均株価が664円安と急落していることから、自律反発を想定した買いが見込まれる。ただ一方で、米連邦公開市場委員会(FOMC)での金利引き上げ転換の内容発表を目前にして、手控え姿勢は継続しそうだ。

 市場関係者からは「きのう、きょうの大幅続落で、日経平均株価は終値で75日移動平均線(1万8736円=15日終値)を下回った。これは11月4日以来約1カ月超ぶりのこと。FOMC後に短期間で75日線上に復帰しないと調整が長引く懸念がある」との見方が出ていた。

 15日の東京株式市場は、原油市況安や外国為替市場での円高進行などがリスク回避ムードを高め、後場に入ると株価指数先物先導で現物市場でも下げが加速した。日経平均株価終値は、前日比317円52銭安の1万8565円90銭と大幅続落した。

 日程面では、鋼球の製造・販売などを手掛けるツバキ・ナカシマ<6464>が東証1部に新規上場する。このほか、11月の訪日外国人客数、14日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長会見、米11月の住宅着工件数、米11月の鉱工業生産指数が焦点となる。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

最終更新日:2015年12月15日 17時23分

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