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【市況】<株式トピックス>=ユーグレナが東証1部売買代金4位と異彩の大活況

 2日の東京株式市場で、微細藻のミドリムシを活用してさまざまな商品開発を進めているユーグレナ<2931>が朝方から大量の買い物を集めでカイ気配のスタートとなった。一時、前日比291円高の2015円まで買い進まれ、同151円高の1875円と大幅高で終了した。
 さらに、売買代金は約330億円に達し、個別銘柄ではトヨタ自動車<7203>、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、ソフトバンクグループ<9984>に次いで東証1部の第4位に躍り出た。ちなみに、前日のユーグレナの売買代金は8億3700万円にとどまっていた。
 この大活況は、ユーグレナが1日の取引終了後、2020年に向けた国産バイオジェット・ディーゼル燃料の実用化計画を始動すると発表したことが起爆剤となった。
 横浜市や千代田化工建設<6366>、伊藤忠エネクス<8133>、いすゞ自動車<7202>、ANAホールディングス<9202>傘下の全日本空輸と協力して実用化を推進するとしている。
 まず、横浜市が「環境・エネルギー分野の拠点形成」を目指す京浜臨海部の旭硝子<5201>京浜工場内(予定)で、16年夏からバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントの建設を開始。17年内の竣工と18年前半の稼働開始を目指すという。また、実証プラントの稼働を経て商業用プラントの計画を進める予定で、ユーグレナはバイオ燃料原料として微細藻類ユーグレナの生産や実証プラント建設地確保・設備投資・運営、バイオ燃料の製造などを行うとしている。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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