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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ユーグレナ、東急建設、沢井製薬、コロプラ

■ユーグレナ <2931>  1,875円  +151 円 (+8.8%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 ユーグレナ<2931>が急伸。1日の取引終了後、2020年に向けた国産バイオジェット・ディーゼル燃料の実用化計画を始動すると発表しており、大きな関心を集めている。横浜市や千代田化工建設<6366>、伊藤忠エネクス<8133>、いすゞ自動車<7202>、ANAホールディングス<9202>傘下の全日本空輸と協力し推進するとしており、まず、横浜市が「環境・エネルギー分野の拠点形成」を目指す京浜臨海部の旭硝子<5201>京浜工場内(予定)において、16年夏からバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントの建設を開始。17年内の竣工と18年前半の稼働開始を目指すという。また、実証プラントの稼働を経て商業用プラントの計画を進める予定で、ユーグレナはバイオ燃料原料として微細藻類ユーグレナの生産や実証プラント建設地確保・設備投資・運営、バイオ燃料の製造などを行うとしている。

■ベネフィット・ワン <2412>  2,564円  +178 円 (+7.5%)  本日終値
 ベネフィット・ワン<2412>が大幅続伸。いちよし経済研究所が1日付で投資判断を「B」から「A」とし、フェアバリューを3000円から3500円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、人手不足の環境下で福利厚生代行の伸長に加えて、ヘルスケアや給与計算代行など新規事業も投資局面から成長回収に入って高成長を支えると予想。16年3月期の営業利益予想を45億円(前期比34.2%増、会社予想43億5000万円)と予想し、17年3月期の営業利益予想を57億円から60億円へ、18年3月期を同71億円から75億円へそれぞれ引き上げている。

■東急建設 <1720>  914円  +60 円 (+7.0%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 東急建設<1720>が高い。国土交通省は1日、仙台空港の民営化に向け東京急行電鉄<9005>を中心とする企業連合体と公共施設等運営権実施契約を結んだと発表。同社のビジネス機会拡大などが期待されているようだ。この企業連合体は「仙台国際空港」で、議決権割合は東急電鉄が42%、前田建設工業<1824>が30%、豊田通商<8015>が16%、東急不動産が9%、東急エージェンシーおよび東急建設、東急コミュニティがそれぞれ1%。契約期間は30年間で、最長65年間まで延長される可能性がある。

■沢井製薬 <4555>  7,550円  +490 円 (+6.9%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 沢井製薬<4555>が急伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では、2016年夏前までは、数量拡大効果のプラスの側面を市場がポジティブ評価する時期と指摘。中長期では、後発品は価格圧力と利益率悪化で厳しい見通しになると考えるものの、今後6~8カ月は株価が楽観論に支配されるとみて、レーティングを「アンダーウエイト」から「オーバーウエイト」に、目標株価を6400円から9400円に引き上げた。また、ゴールドマン・サックス証券はレーティング「買い」を継続、目標株価を8450円から8750円に引き上げている。

■ダイキョーニシカワ <4246>  9,020円  +470 円 (+5.5%)  本日終値
 ダイキョーニシカワ<4246>が3連騰。クレディ・スイス証券は、ダイキョーニシカワに対する業績予想を上方修正するとともに、目標株価を7500円から9200円へ引き上げている。16年3月期下期にかけても堅調な収益モメンタムは続くと予想し、投資評価は「アウトパフォーム」を継続している。マツダ<7261>、ダイハツ<7262>を中心に内外装樹脂製品の販売は好調であり、想定を上回る台数/ミックス効果を反映し、16年、17年3月期の営業利益をそれぞれ従来予想から引き上げている。

■コロプラ <3668>  2,592円  +125 円 (+5.1%)  本日終値
 コロプラ<3668>が反発。同社は1日、データスタジアム(東京都世田谷区)と共同で、Jリーグデータの研究・開発を開始することを発表した。データスタジアムは、08年からJリーグオフィシャルデータサプライヤーとしてJリーグの膨大なプレーデータを蓄積・分析している。今回、コロプラが積み上げてきたビッグデータ解析に関する豊富な知見やノウハウと、データスタジアムが長年積み重ねてきたスポーツ領域でのデータ取得や分析力を融合することで、より多くのファン・サポーターが楽しめる仕組みを検討していく。

■電通国際情報サービス <4812>  2,246円  +102 円 (+4.8%)  本日終値
 ISID<4812>が反発。同社は1日、ANAホールディングス<9202>の新サービス「ANAペットパスポート」のシステムを構築したことを発表した。ANAでは、キッズ・シニア・ファミリーなど、様々な利用客に向けたサービスメニューの拡充を図っており、今回のサービスでは、ペット連れの利用客に向けた、さらなるサービス付加価値向上の施策として検討・導入された。 同社は、ペットの機内預かりサービスを、新たなユーザー体験としてどのように再設計するかという観点で、サービスの企画・設計段階から提案を行い、UIデザイン、システム構築に至るまでトータルで提供。このサービスは、ANA国内線が就航する全国54カ所の空港において、1日から提が供開始されている。

■アリアケジャパン <2815>  6,360円  +250 円 (+4.1%)  本日終値
 アリアケジャパン<2815>が続伸。SMBC日興証券は、同社の目標株価を5210円から6900円へ32%引き上げ、食品株に対する相対リターンはプラスマイナス10%前後のレンジを超えるとみて、投資評価は「1」(アウトパフォーム)を継続している。同証券は業績予想を増額修正、17年3月期の営業利益は市場コンセンサスを6.8%上回る100億円突破を予想している。また、国内外で力強い利益成長が続いていることを考慮して、目標株価にはプレミアムを加味したとしている。

■パソナグループ <2168>  946円  +37 円 (+4.1%)  本日終値
 パソナグループ<2168>が続伸。ベトナム子会社が1日、ソフトウエア開発やCAD製図などのITアウトソーシングやBPOサービスを提供する「ハノイBPOセンター」をハノイに開設したと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。ハノイには、自動車や電機など大手日系メーカー企業が多く拠点を構えており、現地では優秀なエンジニアの人材需要やアウトソーシングサービスのニーズが高まっているという。そのため、ソフトウエア開発やCAD製図など、各種ITアウトソーシングやBPOサービスを提供する拠点として同センターを開設。また、エンジニアを育成する教育研修の提供や、地元の大学と協力して人材を育成し、就業サポートを行う産学連携事業も行うとしている。

■オープンハウス <3288>  2,668円  +101 円 (+3.9%)  本日終値
 大和証券の不動産流動化関連のリポートでは、不動産流動化関連の業界は、前回の活況期(2003~2007年)から産業構造の成熟化が進んだと指摘。アベノミクスに端を発した不動産市況の上昇による関連企業の収益性が改善する局面は一巡しつつあるものの、新しい潮流に対応した独自の立ち位置を見いだした銘柄にとって新しい成長ステージを迎えることになるとみて、個人投資家は、J-REITだけではなく、小規模の収益不動産の購入意欲が増しているため、中古収益物件の買取再販事業を組織的に行う業者の収益機会が拡大してきていると解説。個別では、オープンハウス<3288>、ムゲンエステート<3299>、スターツコーポレーション<8850>にレーティング「1」を付与している。

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