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【市況】明日の株式相場見通し=ECB前に手控え強まる、中期先高期待感は根強い

 あす(3日)の東京株式市場は、欧州中央銀行(ECB)定例理事会での追加的な金融緩和の判断を目前にして、売り買いともに手控え姿勢が強まりそうだ。
 ただ、市場関係者からは「2万円台にようやく乗せた割には、達成感に伴う“やれやれの売り”は予想より軽微にとどまっている。一方で、中期的な先高期待感は根強いようで、中小型の材料株物色は続いている」との見方も出ており、きょうと同様に日経平均株価2万円を挟んでの売り買い交錯の状態となりそうだ。
 2日の東京株式市場は、利益確定売りに押される展開となり日経平均株価終値は、前日比74円27銭安の1万9938円13銭と反落した。ところが、東証1部の値上がり銘柄数は873、対して値下がり銘柄数は885(変わらずは163銘柄)と値上がりと値下がり銘柄数は拮抗している。とくに、ファーストリテイリング<9983>、TDK<6762>といった日経平均株価への寄与度の高い銘柄の下げが目立った。
 日程面では、土地情報の提供・デザインアパートの企画、施工、賃貸管理を手掛けるインベスターズクラウド<1435>が東証マザーズに新規上場する。このほかに、12月の日銀当座預金増減要因に注目。海外では、ECB定例理事会(ドラギ総裁会見)、イエレンFRB議長が講演、米11月のISM非製造業景況指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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